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微小管を内包した小胞の形状に関する物理的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10740210
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理学一般
研究機関東京薬科大学

研究代表者

森河 良太  東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (70266899)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワードリポソーム / 微小管 / 曲げ弾性理論 / 膜 / ジョイント-セグメントモデル / ロリポップ形 / 生体膜 / 曲率弾性エネルギー / 人工生命 / コンピュータ・シミュレーション / 形の物理学 / ベシクル / リボソーム
研究概要

リポソーム内で伸長する微小管と膜面との相互作用によって、リポソームがφ形に変形することが実験的に知られている。本研究では膜の曲げ弾性理論を取り込んだジョイント-セグメントモデルを用いて,伸長する微小管を含むリポソームのモデル化を行った。そしてこのモデルを用いて、系の温度とリポソームの浸透圧、微小管の長さを変化させて、φ形のリポソームがどのような条件で発生するかを、モンテカルロシミュレーションの技法を用いて解析した。解析は有限温度において行い、熱揺らぎによるリポソームの形状転移を調べた。
その結果、微小管が伸長する過程において、球形からレモン形を経てロリポップ形に至る形状転移と、ロリポップ形から棒状形に変形する2つの転移が存在することが明らかになった。また実験系で観察されるφ形のリポソームは、微小管が伸長して膜面を押し出す過程における、遷移的な形状であることが分かった。すなわちφ形はエネルギー的に準安定な状態であり、時間が経てばよりエネルギーの低いロリポップ形に落ち着いていくことが明らかとなった。このφ形からロリポップ形への緩和は実験によっても観察されている。また微小管と膜面との引カ相互作用は、膜面上の突起の形成における必要条件ではなく、むしろリポソーム内部の圧力が外部よりも大きくなること、あるいはリポソームの体積が一定値に保たれることが重要であることが分かった。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ryota Morikawa: "Monte Carlo study of a Vesicle Morphology by Microtubule Assembly"Journal of the Physical Society of Japan. 68・5. 1760-1768 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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