研究課題/領域番号 |
10770319
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
加藤 隆弘 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60276219)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | LIF / 心肥大 / L型カルシウムチャンネル / L型カルシウムチャネル |
研究概要 |
我々はこれまでIL-6 familyであるLeukemia Inhibitory Factor(LIF)の培養心筋細胞に対する心肥大作用が、そのシグナル伝達系としてJAK/STAT系、MAP kinase系を介すること、転写因子としてsis inducible element(SIE)を活性化することを報告した。(Circ Res.1997; 81(11))。さらに我々はLIFが心筋細胞のL型Ca-channelを介したCa^<2+>電流を増大すること、これに伴い心筋[Ca^<2+>]-transientが増大すること、このシグナル伝達にはMAPK系が関与することを報告した[J Mol Cell Cardiol.1999;31]。これに引き続きこのLIFのL型Ca^<2+>-channelを介したCa^<2+>電流増大作用がCa^<2+>/Calmodulin-Calmodulin dependent protein kinase II(CaMK II)を活性化すること、CaMK IIの活性化が心肥大に関与していることを見出した(投稿中)。 さらに、LIFのL型Ca^<2+>-channelを介したCa^<2+>電流増大作用とそれに伴う心肥大形成におけるCaMK活性化の意義と肥大形成における役割を明らかにするためCaMK I 、CaMK IVの活性化およびL型Ca^<2+>-channelα1サブユニットのリン酸化を観察した。 刺激後一定時間の後に細胞を融解した。上清に対し抗CaMK IおよびCaMK IV抗体を添加し、免疫沈降されたCaMK I,IVに対し、CaMK I、CaMK IVの特異的基質となる合成ペプチドおよび[γ^<-32>p]ATPを反応させた。反応後、P81ホスホセルロース紙に滴下しリン酸溶液で洗浄し、液体シンチレーションによりCaMK I、IVのリン酸化を測定た。CaMK IV活性はLIF刺激により有意に増加し、その時間経過はLIFによるCa^<2+>電流の増加の時間経過と完全に一致しており、CaMK Iに関しても同様の傾向が認められている。抗L型Ca^<2+>-channelα1サブユニット抗体にて免疫沈降しIP western法を行った実験ではL型Ca^<2+>-channelα1サブユニットがリン酸化される傾向が認められている。
|