研究課題/領域番号 |
10CE2002
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研究種目 |
特別推進研究(COE)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所 (2001-2002) 奈良国立文化財研究所 (1998-2000) |
研究代表者 |
沢田 正昭 (1999-2002) 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・埋蔵文化財センター, センター長 (20000490)
田中 琢 (1998) 奈良国立文化財研究所, 所長 (40099958)
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研究分担者 |
光谷 拓実 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・埋蔵文化財センター, 古環境研究室長 (90099961)
松井 章 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・埋蔵文化財センター, 主任研究官 (20157225)
西村 康 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・埋蔵文化財センター, 遺跡調査技術研究室長 (80000488)
金子 裕之 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・平城宮跡発掘調査部, 部長 (10000499)
肥塚 隆保 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・埋蔵文化財センター, 保存修復科学研究室長 (10099955)
沢田 正明 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 部長 (20000490)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
499,720千円 (直接経費: 489,400千円、間接経費: 10,320千円)
2002年度: 44,720千円 (直接経費: 34,400千円、間接経費: 10,320千円)
2001年度: 50,000千円 (直接経費: 50,000千円)
2000年度: 80,000千円 (直接経費: 80,000千円)
1999年度: 255,000千円 (直接経費: 255,000千円)
1998年度: 70,000千円 (直接経費: 70,000千円)
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キーワード | 遺跡探査 / 地中レーダー / 炭素・窯素安定同位体 / 古環境復元 / 古気象 / 年輪年代 / 材質構造分析 / 保存処理 / 炭素・窒素安定同位体 / 深層遺構 / 動植物遺体 / 土壌微細形態学 / 木曽ヒノキ / 古気候 / 非破壊調査法 / CR法 / 地中レーダー探査 / 動物考古学 / 環境考古学 / 古年輪学 / 年輪年代法 / 非破壊材質構造調査 / 探査 / レーダー / 環境考古 / 骨格 / 保存科学 / FTIR / 年齢年代法 |
研究概要 |
1)発掘調査でより正確に、より多量の情報を得るための支援手段として理化学的機器を用いた遺跡探査の手法を開発研究した。研究成果の多くは、電波を地中に送ってその反射から地下遺構を探る地中レーダー利用の探査法に加えて電気探査法や磁気探査法を併用し、互いのデータを補足しあう方式を試みたこと、他のひとつは探査技術を総合的に評価するために、すべての探査手法を広域遺跡に応用することによって、個々の探査手法の有用性と限界を明らかにした。2)従来の動植物遺体と遺跡土壌の研究法をもとに、古環境復元と人間の環境利用技術の復元を行った。土壌分析によるトイレ遺構の検出とその内容物研究、動物遺存体に残るDNA分析によるブタとイヌの家畜種の系統解析、炭素・窒素の安定同位体による食性分析法によるイノシシの飼養問題やブタ・イノシシの判別法など考古科学的手法を応用した新たな共同研究をおこなった。過去の人間の生活によって生じた有機物が分解して生成された無機物質を遺跡土壌から抽出して遺構の機能を推定する方法を確立した。3)古年輪研究部門では、国内の研究資料に対しては、樹木年輪を使った古気象の復元的研究法を確立するため、現生の年輪データを集積する一方で、過去に遡っての樹種別、地域別の大量の年輪データを整理した。古建築史に関連したものでは、奈良県室生寺五重塔(国宝)の創建年代が奈良時代ではなく、平安初期(800年頃)と確定した例があげられる。4)考古学的研究と自然科学的研究を融合させた"考古科学研究"を推進するため、考古遺物の材料科学的・製作技術的な見地からの材質・構造などに関する研究を行った。これらの研究成果は、古代から歴史時代に至る製品の流通や交易・科学技術の伝播など、自然と人間に関する相互関係を明らかにするものである。保存材料開発等の基礎研究をさらに推進し、遺物・遺構に関する保存処理技術の開発を推進した。
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