研究課題/領域番号 |
11236206
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
酒泉 満 新潟大学, 理学部, 教授 (40175360)
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研究分担者 |
濱口 哲 新潟大学, 理学部, 教授 (20126444)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
75,200千円 (直接経費: 75,200千円)
2003年度: 14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2002年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2001年度: 15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2000年度: 15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
1999年度: 16,100千円 (直接経費: 16,100千円)
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キーワード | 性染色体 / DMY / メダカ / 野生集団 / 突然変異 / メダカ属 / 性決定様式 / 性転換 / 組み換え抑制領域 / 雑種 / 性決定遺伝子 / 組換え抑制 / DMRT1 / 欠失Y染色体 / 性変更遺伝子 / 組み換え抑制 / エストラジオール / 始原生殖細胞 / 性分化 / vasa相同遺伝子 |
研究概要 |
1)ポジショナルクローニング法と性決定領域の欠失突然変異を用いた解析によってメダカの雄分化に必要なY染色体上の遺伝子DMYを同定した。DMYは脊椎動物の精巣の発生過程で発現がするDMRT1に類似の配列をもつことから、DMRT1の重複によって生じたと推定された。 2)DMYを含む117KBの領域を受精卵に導入することにより、高頻度にXX個体を雄に性転換させることができた。このことから、DMYはメダカの雄性決定遺伝子であることが明らかになった。 3)DMYを用いた野生メダカの遺伝的性判定により、PMYはメダカの亜種間で共通の性決定遺伝子であり、約1%の割合でXY雌やXX雄が存在することが明らかになった。これらの突然変異体はメダカの性分化機構解明のために有効な解析手段になることが期待できる。 4)DMYはメダカに最も近縁な種の一つであるハイナンメダカのY染色体にも存在したが、他の近縁種では見つからなかった。DMRT1との分子系統学的解析から、DMYはハイナンメダカの祖先においてDMRT1から生じ、のちにメダカに移入したと推定された。 5)メダカに近縁な両椀染色体グループの3種はいずれもXX-XY型の性決定様式をもっが、DMYをもたないと考えられるルソンメダカの性染色体はメダカの常染色体である連鎖群12と相同であり、メコンメダカのそれは連鎖群2に相同であることが明らかになったことから、これらの種はメダカとは異なる性決定遺伝子をもつことが予想された。 6)メダカ属魚類の中でもメダカとは比較的遠縁な単腕染色体グループに属するジャワメダカはZZ-ZW型の性決定様式をもち、性染色体はメダカの連鎖群5に相同であった。また、インドメダカではXX-XY型の性決定様式をもつことが明らかになり、これらの種からも新規の性決定遺伝子が同定される可能性がある。
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