研究課題/領域番号 |
11306001
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長戸 康郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10143413)
|
研究分担者 |
北野 英己 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (50144184)
平野 博之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00192716)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
40,730千円 (直接経費: 38,300千円、間接経費: 2,430千円)
2001年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2000年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1999年度: 21,800千円 (直接経費: 21,800千円)
|
キーワード | イネ / 突然変異 / 胚発生 / 葉の分化 / 花の分化 / ヘテロクロニー / 茎頂分裂組織 / 発生 / 茎頂凋分裂組織 / 葉原基 / 花器官 / 相転換 / 節間伸長 |
研究概要 |
これまでに少なくとも4遺伝子座(SHL1〜SHL4)が茎頂分裂組織(SAM)の分化に関与していることを明らかにしてきたが、SAMの分化後のSHL遺伝子の機能を明らかにする目的でSHL2座の弱い対立遺伝子shl2-6〜shl2-8を解析し、SHL2遺伝子は、SAMの分化だけでなくその維持にも関与していること、更に葉原基の分化パターンの制御にも関わっていることを明らかにした。また、SHL1の弱い対立遺伝子も解析したところ、SHL2と同様の機能を有していることが明らかになった。弱い対立遺伝子の表現型はランダムな葉序と糸状の葉を分化するsho変異体とよく似ており、SHL1,SHL2はSHO遺伝子の上流で機能していると思われる。 穂や花の分化機構を明らかにするために、穂及び花のオーガニゼーションが異常となるapo1変異体を解析した。apo1では、穂軸及び枝梗の分裂組織が野生型よりも早く頂端花に転換するため、穂軸及び枝梗が短くなり、花では、鱗被が増加し、雄蕊が減少した。このような表現型は、APO1遺伝子が生殖成長期における頂端分裂組織のアイデンティティー転換の時間的制御に関わっていることを示している。 根の分化プログラムを明らかにする目的で、冠根(不定根)を分化しない変異体を解析した。その結果、冠根の原基は分化するが、伸長しないもの、原基そのものが分化しないものなどがあり、冠根形成に複雑な遺伝的カスケードが存在することがわかった。
|