研究課題/領域番号 |
11470500
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大野 ゆう子 大阪大学, 医学部, 教授 (60183026)
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研究分担者 |
高橋 隆 京都大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40055992)
武田 裕 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20127252)
稲邑 清也 大阪大学, 医学部, 教授 (90203207)
門田 守人 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00127309)
井上 俊彦 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70028512)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 最適業務配分 / タイムスタディ / 業務分析データベース / 大学附属病院運営評価モデル / パス解析 / 最適人員配置 / 医療職の業務分類 / ケア提供時間推定 / 病院運営 / バックグラウンドジョブ / 運営評価モデル / 大学附属病院 / 付加価値 / 治療法選択 / タイムスタディデータベース / 業務分類(医療職、看護職) / 業務効率 / 直接業務と間接業務 / 患者重症度 |
研究概要 |
平成11年度から平成13年度まで3年間の研究成果として、以下のような新たな知見を得た。 (1)大学附属病院の運営合理化という研究課題解決には、医療需要供給バランス評価、医療需要把握、供給適正評価方法の開発、タイムスタディ自体の精度向上、業務分類データベース構築、などが基盤研究として必要である。 (2)医療需要供給バランス評価については、医療需要指標と供給指標の構築が必要であり、いずれも既存の指標では代用できない。医療需要指標は患者情報のみが基礎データとなる。供給指標としては、医療ケア提供時間と供給内容とが基礎データとなる。業務量調査、タイムスタディでは供給を測定しでおり需要にみあった供給かどうかの検討は、数学モデルの導入が必要である。 (3)需給バランスの検討のために、現行の需給について検討した。患者情報とケア提供時間、厚生労働省の出している看護度とケア提供時間、術後日数および患者情報とケア提供時間の関係を回帰分析、マルチレベル分析により検討した。その結果、患者情報について看護職が直接得る部分と医師が治療のために指示したために生じた部分とに分類可能なこと、ケア提供時間は患者情報により推定可能なこと(相関係数>0.9)、などが明らかになった。 (4)タイムスタディの実施および精度向上のためのノウハウを蓄積した。さらに、病棟スタッフ、患者により負担をかけない形式のタイムスタディ方式の開発を行なった。その際、自計式(ボイスレコーダと記録用紙記入式)と他計式の記録特性の比較を行い、精度に優れる他計式の記録レベルに自計式を近づけるための示唆を得た。 (5)研究の基盤となる業務調査データベースを構築した。業務分類について人工知能的検討を行うために、データベース構造および入力方式に自由度を持たせ、研究的に分類を変更、分類ルールを自動構成しうる構造を開発した。
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