配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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研究概要 |
土壌・地下水汚染対策では,初期には汚染物質の除去率は高いものの,対策が進むと土壌・地下水中での汚染物質の存在形態が変化するため,除去率が低下していく.したがって,対策の初期から最終段階まで単一の技術を用いると,経費がかさむ割には修復効果が上がらない.すなわち,効率の良い対策を実施するためには,先端的技術の開発はもちろんであるが,開発された技術がどのような汚染に効果的であるか,土壌・地下水中での汚染物質の存在形態や挙動特性を正確に把握した上で,適切な技術を選定する必要がある. このような背景に基づいて,本研究では,効率的・経済的修復対策を実施するための手順の解明,すなわち開発された修復技術の浄化効果や適正評価を行った上で,それぞれの汚染形態に合った修復技術の選定や組み合わせなど,最も効率よく修復対策を実施するための手順の解明を行った.なお,対象物質には最も一般的な汚染物質の揮発性有機化合物と硝酸性窒素を選んだ. 平成11,12年度は,既存の土壌・地下水汚染対策技術を分類,整理するとともに,揮発性有機化合物によって汚染された土壌・地下水を浄化する技術として注目されているエアースパージング技術に関する実証実験を行い,技術の評価を行った.また,茶畑周辺の硝酸性窒素による地下水汚染にも取り組み,汚染の実態と土壌・地下水中での動態の解明に関する調査を行った. 平成13年度は,実証実験に加えて室内実験を実施して,エアースパージング技術の最適な運用方法の検討を行った.一方,硝酸性窒素に関しては,肥料の使用量を減らす減肥対策が地下水中の濃度低下に大きな影響を及ぼすこと,また反応性バリアを使った分解除去技術が有効であることを確認した.
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