研究課題/領域番号 |
11556010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
山口 裕文 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (20112542)
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研究分担者 |
梅本 信也 京都大学, 農学研究科, 助手 (60213500)
沖 陽子 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (30127550)
佐合 隆一 茨城大学, 農学部, 助教授 (30261746)
竹下 孝史 日本植物調節剤研究協会研究所, 所長
石川 枝津子 北海道農業研究センター, 主任研究官
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 雑草 / 標準系統 / 系統選抜 / 除草剤 / マイクロサテライト |
研究概要 |
日本の重要雑草の標準実験系統を育成するための技術基盤を形成するために、イネ科雑草を主体として全国より1267系統を収集し、標本を作成し、自殖作業と一部の集団栽培を行い、実験系統を作出し、従前より確立していた系統と併せて、育成の過程で遺伝的評価と生理生態的評価を行った。採集と自殖作業のプログラムを立てそれに従って作業を進めた。自生地での雑草種子の採集から系統育成、さらに育成後の採種選果および種子頒布の過程について作業上の問題を整理した。自殖作業によって得られたヒエ属植物の系統について葉緑体DNAのシーケンスデータから推定された制限酵素サイトを標識として識別の困難なタイヌビエとイヌビエとを判定する方法を作成し、そのプロトコールを明らかとし、雑草種の分子識別の方法を論じた。個別種において育成した系統の評価では、畑作雑草スカシタゴボウとエゾノギシギシにおいて生理生態的特徴の可塑性を調べ、日本産およびアメリカ産ヒエ属植物において除草剤抵抗性を数種薬剤の反応モードで評価したところ、日本の雑草ヒエには除草剤抵抗性が進化していなかった。水生雑草ホテイアオイでは開花生理には大きな系統間差異が認められたがAFLPによる遺伝変異とは独立していた。亜熱帯地域の重要雑草種では育成系統に変異のまとまりがみられた。ヒエ属植物では開発した8個のマイクロサテライトを用い自殖系統を評価し、44系統の標準系統候補を育成した。自殖選抜などにより育成評価した実験系統については要請に応じて公開頒布する。
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