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縄文時代における遺物の集積および離散現象からみた遺跡の構造論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610419
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関明治大学

研究代表者

阿部 芳郎  明治大学, 文学部, 助教授 (10221730)

研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード縄文時代後期 / 遺跡群 / 縄文土器 / 土器塚 / 地域社会 / 縄文時代 / 土器型式 / 遺跡形成論 / 相互依存構造 / 貝塚
研究概要

本研究は、遺跡における遺物の集積や離散状況の観察から、縄文時代後期の遺跡で営まれた活動を復元しさらに遺跡をとりまく地域社会の構造的な特質を考察したものである。
本研究ではまず、特定の遺物(土器)が大量に出土する遺跡を取り上げ、その形成過程を解明する目的で発掘調査をおこない縄文土器の遺跡におけるあり方を詳細に検討した。
さらにまた、周辺遺跡の性格と分布状態を検討して、そうした現象がなぜ生じたのかという点を考察した。
これらの研究によって明らかにされたことは、縄文土器や土偶、大形竪穴建物址などの特定の器財や施設が群集する集落群に偏在性をもって認められる事実である。この事実は特定の巨大遺跡にすべての中枢的機能が集中し、その周辺に規模の小さな集落が従属するというあり方とは異なり、複数の機能を相互に補完しあう群構造が想定されてくる。つまり、この時期の地域社会は集落に個々の社会的な行為が分担され、相互に補完することによって一体化した地域社会が形成されたものと推定された。今後は同様のあり方が他地域にも認められるものか、さらにまた、こうした構造の年代的な変遷を解明する必要があるだろう。

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 阿部芳郎 他: "縄文後期における遺跡群の成り立ちと地域構造 〜印旛沼周辺遺跡群の踏査と研究の成果〜"駿台史学. 109号. 35-94 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 阿部芳郎 他: "遺跡研究の目的と方法を考える 〜千葉県遠部台遺跡における土器塚の形成過程の解明を主題とした調査研究の事例から〜"駿台史学. 110号. 127-162 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 阿部芳郎: "縄文時代における土器の集中保有化と遺跡形成 〜千葉県下総台地中央部における後期の遺跡群と土器塚の形成〜"考古学研究. 第47巻第2号. 85-104 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "The Strukture of the Site Crusuter in the Late Jomon Period"Sunndai Historikal Review Sundai Historical Assosiation. No.109. 35-94 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "Consideration of Site Formation Processes"Sundai Historikal Review Sundai Hisutorical Assosiation. No.110. 127-163 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "Site formation process and concentrated accumulation of pottery in the Jomon Period"Kokogaku Kenkyu. Vol, 47. 85-104 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 阿部 芳郎: "遠部第3類土器の系譜と変遷"縄文時代. 第12号. 89-117 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部芳郎, 須藤待子, 小口英一郎, 篠原武, 宮内慶介, 吉岡卓真: "佐倉千草刈堀込遺跡と縄文後・晩期の集落景観"貝塚博物館紀要. 第28号. 30-41 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部芳郎,建石徹,小口英一郎,宮本淳一,堺陽子: "縄文後期における遺跡群の成り立ちと地域構造"駿台史学. 109. 35-93 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部芳郎,小口英一郎: "千葉県遠部台遺跡"考古学研究. 47. 118-120 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部芳郎: "遺跡研究の目的と方法を考える"駿台史学. 110. 127-162 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 阿部芳郎: "縄文時代における土器の集中保有化と遺跡形成"考古学研究. 47. 85-104 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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