研究課題/領域番号 |
11650656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
藤田 勝也 福井大学, 工学部, 助教授 (80202290)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 貴族住宅 / 芸能 / 古代 / 中世 / 内裏 / 天皇 / 御学問所 / 寝殿造 / 清涼殿 / 議定所 / 土御門東洞院内裏 / 小御所 / 南北朝時代 / 歌合 / 弘御所 / 会所 |
研究概要 |
本研究の目的は、芸能空間という視点から、日本古代・中世の貴族住宅が有する<都市性><序列性><立地性><社会・文化性>を解明することであり、研究方法は一つに文献史料の博捜・整理、二つめに発掘成果の実見と分析、三つめに芸能史や国文・美術史学など関連分野との討議を通しての情報交換がある。以上3点を併行して進めたが、平成11年度(初年度)〜12年度は文献史料の収集と整理、および住宅遺跡の実見とこれに関連する最新情報の収集という前2者を中心に取り組み、平成13〜14年度は三つめの情報交換をも加えて作業を行ってきた。 11年度は研究目的のひとつ<序列性>について、歌合の空間あるいは、中世の新たな空間として弘御所に注目して検討を加え、ハレでもケでもない中間的領域の存在を確認した。12年度はその中世内裏における実態解明のための基礎作業として、中世後半の土御門東洞院内裏の復原的検討を行い、議定所の存在に芸能空間成立のひとつのあり方が示唆されるとの展望を得た。13年度は議定所を擁する天皇居所全体に注目する中で、御学問所や御三間といった中世後半以降新たに成立する奥向き空間の動向を検証し、さらに14年度は前年度の検証を踏まえ、天皇居所の奥向きに展開する諸室のうち、近世以降一殿舎として拡大、独立する御学問所に注目して検討を加え、御学問所の空間的成立は後花園朝であり、応仁文明の乱後は文芸活動など学問的用途が拡大、さらに15世紀以降康正度内裏では私的対面という用途が新たにみえるが、内部空間の規模拡大はないことなどの知見を得た。 なお芸能空間を通してみた<都市性>について、本研究では検討が不十分であり、とくに公的空間での芸能活動の展開が<都市性>に深く関与する可能性に留意しつつ、本研究で概観した中世内裏における芸能空間の様相、その展開過程を天皇居所という具体的場に即して実態解明することが今後の課題の一つである。
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