研究課題/領域番号 |
11650809
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
触媒・化学プロセス
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
丹羽 幹 鳥取大学, 工学部, 教授 (10023334)
|
研究分担者 |
奥村 和 鳥取大学, 工学部, 助手 (30294341)
片田 直伸 (片田 直仲) 鳥取大学, 工学部, 助教授 (00243379)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | ゼオライト / 酸性質 / 骨格外アルミニウム / ZSM-5 / USY / アンモニア昇温脱離法 / EDTA / クラッキング反応 / ZSN-5 / クラッチング反応 / 固体酸性質 |
研究概要 |
ZSM-5型ゼオライトを様々なアンモニア水で処理したところ、骨格外Alの分布や濃度を制御することができ、ZSM-5の酸強度分布を変化させることに成功した。アンモニア水の温度や処理温度によって得られるZSM-5の酸性質が変化することがわかった。さらにこのように処理したZSM-5では強い酸点が多く存在するため、アルカンのクラッキング活性を増大させることができた。一方、酸溶液によって処理したZSM-5でも強い酸点が増大するが、アンモニア水によって処理した場合とは異なり、クラッキング活性は低下していた。このように酸処理と塩基性処理では、ZSM-5の酸点に引き起こされる効果が全く異なることを見出した。アンモニア脱離法によるゼオライトの酸性質の定量的測定から、塩基処理によって生成する強い酸点は、骨格内Alと骨格外Alが相互作用することによって発現しているとういう新規な酸点構造のモデルを提案した。 またアンモニアの昇温脱離法(TPD)を駆使し、Y型およびモルデナイト型ゼオライトでは高Al組成においても骨格内Alから定量的に酸点が発現していることを見出し、ゼオライトでの酸点発現の解明が進んだ。 さらにUSY型ゼオライトをEDTA水溶液中で還流することによって、ブレンステッド酸量を増大させると同時に酸強度を変化させることができた。このように処理した触媒ではパラフィン分解活性が著しく向上し、さらに分岐または直鎖アルカンに対する反応選択性を変化させることに成功した。上記のように系統的な手法により、ゼオライトの酸性質を変化させることができた。
|