研究課題/領域番号 |
11670714
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
西川 俊郎 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (50120019)
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研究分担者 |
石山 茂 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20297542)
増田 昭博 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (60209434)
笠島 武 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (30045653)
廣江 道昭 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (80101872)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 拡張型心筋症 / 慢性心筋炎 / ラット / 組織障害 / 浸潤リンパ球 / apoptosis / Fas / Fas ligand system / 抗Fas抗体 / 抗Fas ligand抗体 / 病理組織学 / Fas-Fas ligand / Fas-Fas ligand抗体投与 / Apoptosis / 病因 / 脾臓 / メモリーT細胞 |
研究概要 |
本研究では、ラットに実験的心筋炎を惹起させ、これを遷延化および再燃化させることにより、遷延性ないし慢性心筋炎の状態を作り、この病態、組織病変をヒトにおける慢性心筋炎や拡張型心筋症と対比しつつ、病変の形成される過程に関する検討をおこなった。その結果、心筋炎急性期の心筋組織では、TUNEL法陽性像所見がみられ、DNA断片化が確認できたこと、Fas mRNAの発現がみられ、免疫染色で炎症部位の心筋細胞にFas陽性像がみられたこと、浸潤リンパ球にFas ligand陽性所見が免疫染色でみられ、in situ hybridization法でFas ligand mRNAの発現が認められたこと、慢性期にはTUNEL陽性像およびDNA断片化はみられず、FasおよびFas ligandの発現も認められなかったこと、急性期初期に抗Fas抗体や抗Fas ligand抗体を投与したラツトでは、急性期の心筋病変は非投与群に比べて軽度であり、さらにこの群の慢性期の心筋病変は非投与群に比べると軽度であることが示された。これらの結果から、心筋炎の急性期の病変形成にはFas/Fas ligand systemを介したapoptosisの関与が示唆され、一方、慢性期の病変形成にはこれらの関与は少ないと考えられたこと、急性期に抗Fas抗体や抗Fas ligand抗体を投与して心筋破壊を減弱させた場合は慢性期の病変は軽度であることが示された。
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