研究課題/領域番号 |
11670743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
齋藤 真木子 (斉藤 真木子) 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20225733)
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研究分担者 |
久保田 雅也 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90251272)
岩森 正男 近畿大学, 理工学部, 教授 (90110022)
榊原 洋一 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (10143463)
市堰 浩 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20282650)
柳澤 正義 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (90049031)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | Zellweger症候群 / ガンブリオシドGM3 / グルコシルセラミドトランスフェラーゼ / 線維芽細胞 / CHO変異株細胞 / Pex5 / Pex2 / ZP102細胞 / グルコシルセラミド / 乳児Refsum病 / セラミドグルコシルトランスフェラーゼ / Zell weger症候群 / ペルオキシゾーム |
研究概要 |
Zellweger症候群(ZS)をはじめとするペルオキシゾーム病ではペルオキシゾームが形成されないために様々な生化学的異常を呈するが、病態との関連は未だ解明されていない。病因遺伝子としてペルオキシゾーム形成に関わるPex遣伝子群が少なくとも13種同定されており、同じ遺伝子群の変異でも重症度の異なる病型-Infantile Refsum Disease(IRD), neonatal adrenoleukodystrophy(NALD)-が混在する。今回Pex2群に変異を有するZS, IRD患者由来線維芽細胞について脂質を抽出し正常対照線維芽細胞と組成を比較検討した。患者由来線維芽細胞ではa系列のガングリオシドの増加が著明であり、ガングリオシドGM3の増加や正常細胞に含まれないGM1やGDlaが免疫染色TLCによって検出された。また、モノクローナル抗体によるGM3組織免疫染色では患者由来細胞で細胞膜や細胞内に顆粒状にガングリオシドGM3が発現していた。これらの結果とこれまでPex2欠損CHO変異株Z65で解析した結果から、ペルオキシゾーム欠損が糖脂質代謝に影響を及ぼすことが明らかとなった。近年、糖脂質は細胞間情報伝達や細胞の増殖・分化誘導に関与することが知られており、ペルオキシゾーム欠損による糖脂質代謝変化と各臓器の形成障害との関連を明らかにすることが今後の課題である。
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