研究課題/領域番号 |
11670986
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高橋 益廣 (高橋 益広) 新潟大学, 医学部, 教授 (90179531)
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研究分担者 |
古川 達雄 新潟大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00272849)
成田 美和子 新潟大学, 医学部, 助手 (30281009)
小池 正 新潟大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30170161)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | dendritic precursor cells / myelodendritic leukemia / leukemia derived dendritic cells / CTL line / anti-leukemic immunotherapy / myelodendric leukemia / dendritic cells / mupelodendritic leukemia / anti-leukemic immune-Therapy / 樹状細胞 / 急性白血病 / 白血病性樹状細胞 / CDla / CD83 / 混合白血球培養 / 抗原呈示能 |
研究概要 |
急性骨髄性白血病(AML)と慢性骨髄性白血病急性転化例(CML-BC)において白血病由来樹状細胞の培養を試み、白血病由来樹状細胞で自己リンパ球を刺激することにより白血病細胞に対するCTLの誘導を試みた。AML30例とCML急性転化3例についてGM-CSF+IL-4+TNF-αを加えた樹状細胞の培養を行った。樹状細胞の培養を行ったAML30例のうち、21例において、またCML急性転化3例のうち2例において、胞体に多数の突起を有する樹状細胞様細胞が認められ、CDla and/or CD83陽性細胞が書出現した。これらの白血病由来樹状細胞の白血病クローン由来については、染色体異常を示す症例において、培養細胞のうちCDla^+細胞を純化し、FISH解析を行うことにより確認した。白血病由来樹状細胞の培養が可能であった症例のうち、検討した10例すべてにおいて、培養白血病細胞はallo MLCで強い抗原提示能が認められ、また検討し得た2例においては、auto MLCで、自己のリンパ球に対する抗原提示能も認められた。また、GM-CSF+IL-4+TNF-αにより誘導した白血病由来樹状細胞で刺激した自己リンパ球は、IL-2を加えて培養することにより、T cell lineの作成が可能で、これらのT cell lineは、自己白血病細胞に対するCTL活性が認められたが、寛解期の自己のリンパ球に対する障害作用は認められなかった。AML症例の70%程度から、また、CML急性転化3例のうち2例において白血病由来樹状細胞の培養が可能で、これらの細胞は自己のリンパ球に対する抗原提示能を有し、白血病細胞に対するCTLを誘導することから、白血病由来樹状細胞は抗白血病免疫療法に応用できるものと考えられた。
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