研究課題/領域番号 |
11671144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤盛 啓成 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50238622)
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研究分担者 |
土井 秀之 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (90188839)
宮崎 修吉 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50282075)
大河内 信弘 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40213673)
佐山 淳造 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (60292322)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 膵ラ島移植 / マクロファージ除去 / PNF / 急性拒絶反応 / LE-CI2MDP / EDI陽性細胞 / IDDM / LE-Cl_2MDP / マクロファージ / 膵ラ島 / LE-C12MDP |
研究概要 |
膵ラ島移植における最も大きな問題として、移植片が早期に機能不全となる現象(PNF)があげられる。その原因として移植片周囲のマクロファージや肝内ではクッパー細胞の活性化に伴った非特異的炎症反応が推察されているが、未だ確定されていない。そこで、ラットを用いて膵内および膵ラ島内マクロファージのsubpopulationの局在を免疫染色にて検索し、LE-C12MDPによるマクロファージ除去膵ラ島を用いてPNFへの関与を検討し、膵ラ島移植生着延長に及ぼすクッパー細胞、マイクロファージ除去効果を明らかにすることを目的とした。膵ラ島は雄性Wisterラットからコラゲナーゼ注入消化法、デキストラン不連続濃度匂配法により採取し、レシピエントにSTZ静注により作成した雄性Lewisラットを使用して腎被膜下に移植した。マクロファージED1、ED2免疫染色は、凍結切片にて直接法で行った。LE-C12MDP作成はVan Rooijenらの方法によった。分離膵ラ島のマクロファージ除去はLE-C12MDPとの混合培養にて行った。レシピエントマクロファージおよびクッパー細胞除去はLE-C12MDP腹腔内投与により行った。 ED1+は外分泌組織内および膵島周囲に認められ、また膵島内にも確認されたが、ED2+は外分泌組織および膵島内にほとんど認められなかった。膵島1000個の同系移植(Wister-Wister)においては全例血糖は低下し、PNFの発生は認められなかった。同種移植においてはマクロファージ除去膵島移植+レシピエントマクロファージ除去の系においてPNF発生を抑制しえた。血清TNFα値は有意な差を認めなかった。 膵ラ島同種腎被膜下移植におけるPNF発生は,同種移植免疫学的機序が関与しており、この反応には膵島内ED1陽性細胞およびレシピエントマクロファージが関わっていることが示された。
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