研究課題/領域番号 |
11691010
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
桜井 由躬雄 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (80115849)
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研究分担者 |
鈴木 玲子 東京外国語大学, 外国学部, 助教授 (40282777)
加藤 久美子 名古屋大学, 文学部, 助教授 (80252203)
菊地 陽子 (菊池 陽子) 東京外国語大学, 外国学部, 講師 (60334447)
重久 美佐紀 神田外国語大学, 外国語学部, 講師 (80316819)
黒田 景子 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (20253916)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
17,980千円 (直接経費: 16,300千円、間接経費: 1,680千円)
2001年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2000年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1999年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | メコンデルタ / ロンアン / カインハウ / ドイモイ / ホーチミン / ナムディン / ディエンビエンフー / 紅河デルタ / ラオス / カンボジア / 村落 / 移動 / シップソンパンナー / 商品経済 / ホーチミン市 / タンアン市 / タイ人集落 |
研究概要 |
本研究は、本来、メコン河沿岸地域の村落形態の比較調査を行うものであったが、政情不安ほかの理由により、当初の予定であったカンボジア、ラオスの調査は実現できず、ベトナム国境の同環境の村落調査で代替した。調査村落は(1)下流域ではメコンデルタ、ロンアン省カインハウ社ジン集落、(2)カンボジア・南ベトナム国境のロンアン省ヴィンフン県カインフン社、(3)中流域ではメコン河の支流ユン河に接するディエンビエンフー周辺の黒タイ村落、(4)上流域では雲南省西双版納県のタイ・ルー人村落調査をおこなった。この研究の中心的位置にある(1)(2)村落はベト人集落であり、(5)紅河デルタのベト人村落で、1993年以来、二度の科研を通じて調査経験のあるナムディン省ヴーバン県バックコック村を調査対象地に加えた。2002年8月28,29,30日、代表者の長期出張先であるオランダ国ライデン大学国際アジア研究所主催、代表者主宰、オランダ各ファンデーション後援により、国際ワークショップ「Victnamesc peasants' Activity」を開催し、国際的に大きく評価された。 この報告書は、近くシンガポールから出版される予定である。添付の研究成果報告書は、代表者(桜井)、分担者(岩井)、協力者(小川、大野)を中心にして、同時期にベトナム領域で展開され、研究協力関係にあった10ヶ国研究者の論考をまとめたものである。 本研究の中心課題は、本来定着的、封鎖的とされるベト人村落が市場化経済の導入とともに労働力の大規模な移転を起こしている点であり、アーバンセクションへの移動、新開拓地への移動とその文化・社会変容である。なお、メコンデルタの専論については、2002年12月24日、桜井、岩井、大野を中心にベトナム社会科学院の協力によるメコンデルタシンポジウムがロンアン市で開催される。メコンデルタ報告は同会議の結果を待って第2部として2月に編集提出する予定である。上流域のタイ人集落調査については、現在、分担者の加藤久美子が編集中であり、3月に第3部として上梓する予定である。
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