研究課題/領域番号 |
11694107
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
海部 宣夫 (海部 宣男) 国立天文台, 台長 (50011630)
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研究分担者 |
唐牛 宏 国立天文台, 光学赤外線天文学・観測システム研究系, 教授 (30221196)
林 正彦 国立天文台, ハワイ観測所, 教授 (10183914)
西村 徹朗 (西村 徹郎) 国立天文台, ハワイ観測所, 教授 (90260017)
安藤 裕康 国立天文台, ハワイ観測所, 教授 (90111559)
家 正則 国立天文台, 光学赤外線天文学・観測システム研究系, 教授 (30111446)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
28,000千円 (直接経費: 28,000千円)
2000年度: 13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
1999年度: 14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
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キーワード | 天文学 / 光学赤外線天文学 / 天体望遠鏡 / 天体観測装置 / 装置開発 / 天体観測システム / 天文データ解析システム / 大望遠鏡 / 観測装置 / 制御システム |
研究概要 |
本研究によって、開発途上にあったすばる望遠鏡の第一期共同利用観測装置の機能追加と機能試験、試験観測を行うことが出来、共同利用装置として完成させることができた。それぞれの装置はいずれも世界一級の性能を有しており、すばる望遠鏡の性能をフルに発揮させる能力を持っている。 赤外線撮像装置は、近赤外線(1μm〜2μm)での二分角の視野を持つ撮像、分光観測が可能な装置であり、世界で最も深い近赤外撮像のできる装置として遠方宇宙の探査に威力を発揮した。また、OH夜光除去分光器に結合され、遠方クエーサーや電波銀河などの非常に暗い天体の近赤外分光観測で成果をあげている。主焦点広視野撮像装置は、8-10m級望遠鏡では他に類がない30分角の広視野を一度にカバーすることのできる世界で唯一のカメラである。赤外線分光装置は、波面補償光学装置(AO)と組み合わせて、すばる望遠鏡の回折限界像をフルに生かした近赤外線分光ができる装置である。星の生成領域から銀河、クエーサーに至る幅広い分野の観測研究に用いられる。AOは、空気の揺らぎによって乱れる天体からの光の波面をリアルタイムに補正する装置であり、すばる望遠鏡の空間解像力を限界まで高めることができる。コロナグラフ撮像装置は、明るくコンパクトな天体の周りに広がる淡い構造を観測することができる装置で、波面補償光学装置AOと組み合わせて、すばる望遠鏡の最高解像力で、原始星周りの原始太陽系ディスクや太陽系外の惑星の発見にも威力を発揮すると期待されている。中間赤外線観測装置は、中間赤外線(3μm〜30μm)で撮像、分光のできる装置で、この波長域ではAOを用いなくても、すばる望遠鏡で回折限界の空間分解能が得られるため、空間分解能や検出限界において宇宙望遠鏡に優る性能を有する。微光天体分光撮像装置は、可視の分光撮像装置であり、非常に暗い(可視Bバンドで24等級)天体の多数同時分光機能に特徴をもつ。高分散分光器は、可視で比波長分解能10万という非常に高い波長分解能で天体を分光できる装置である。
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