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無限次元力学系分岐解析ソフトウェアの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11740066
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 数学一般(含確率論・統計数学)
研究機関広島大学

研究代表者

上山 大信  広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20304389)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード反応拡散方程式 / 反応拡散系 / 分岐理論 / 数値解析 / 遷移パターン / 分岐解析 / パターン形成
研究概要

これまでの研究により、遷移過程に現れるパターンを扱う場合に大域的な分岐構造を知ることは大変有用であり、より多くの発見と理解をもたらすことがわかっている。本研究の目標は、空間1次元の反応拡散方程式を差分法にて空間離散化した際に得られる高次元力学系(100-1000次元程度)の分岐解析に特殊化した、高速な分岐解析ソフトウェアを開発することであった。
本年度は、昨年度の成果を踏まえ、実際にソフトウェアの組み上げを行った。開発環境としては、行列計算を多用するプログラムを効率よく開発することが可能なMATLABを用いた。これにより、既存の十分テストされた行列計算アルゴリズムを用いることができ、開発時間の短縮と、計算の信頼性を同時に確保することが可能となった。結果、かなり大きなシステム領域における1次元定常パターンの固有値および固有関数を比較的高速に求めることが可能となり、さらには2次元軸対称解の安定性解析も可能となりつつある。今回開発したソフトウェア資源をより発展、活用することで非線形散逸系に現れる複雑なパターンを理解でき、当該分野のよりいっそうの発展に寄与するものと思われる。事実、今回の研究において、1次元反応拡散系に現れる時空カオスについても、このようなソフトウェアによる分岐解析が有用であることが証明され、実際に研究論文として発表することができたことも、本研究の大きな成果であるといえる。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Nishiura: "Spatio-temporal chaos for the Gray-Scott Model"Physica D. 150. 137-162 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nishiura: "Self-Replication, Self-Destruction, and Spatio-Temporal chaos in the Gray-Scott model"Forma. 15. 281-289 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nishiura: "A skelton structure of self-replicating dynamics"PHYSICA D. 130. 73-104 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] D.Veyama: "Dynamics of self-replicating patterns in the one dimensional Gray-Scott model"Hokkaido Mathematical Journal. 28. 175-210 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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