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ロボットマニピュレータのアームの弾性を考慮したテレオペレーションシステム

研究課題

研究課題/領域番号 11750194
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機械力学・制御
研究機関名古屋工業大学 (2000)
岐阜工業高等専門学校 (1999)

研究代表者

森田 良文  名古屋工業大学, 工学部, 講師 (00241224)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードフレキシブルアーム / 弾性マニピュレータ / マスタスレーブマニピュレータ / 振動抑制制御 / テレオペレーション / インターネット通信 / 筋電図
研究概要

本研究の目的は,テレオペレーションの代表的な方式の一つであるマスタスレーブシステムにおいて,スレーブアームに柔軟性が存在するようなフレキシブル・マスタスレーブマニピュレータ(FMSM)の制御方策の提案と,実機での検証実験にある.本年度は,以下の4点について実施した.
1.従来法の一つである力帰還型バイラテラル制御方法に,外界センサ信号としてスレーブ側の歪み情報を取り入れ,この信号の分離に基づく振動制御法を提案することで,スレーブアームの振動抑制制御と先端位置制御の両方が実現できることを示した.提案手法の有効性は,製作した実験システムを用いて確認された.
2.マスタスレーブシステムはオペレータとマニピュレータの協調・共存システムであるので,オペレータの特性も含めながら操作性能を評価する必要がある.そこで,従来の評価方法を用いて,スレーブアームの柔軟性が操作性能の劣化を引き起こすことを定量的に明らかにした.また,オペレータの上肢の筋電図を筋肉負担の評価指標として導入した新たな評価方法を提案し,これに基づいた提案制御方策の有効性を検証した.
3.マスタとスレーブが遠距離にある場合を想定し,インターネット通信によるマスタスレーブ遠隔操作システムを構築した.通信時間遅れが存在する場合に対しても,制御ループの不安定現象の回避の点から,提案制御方策の有効性を検証した.
4.スレーブアームの弾性が引き起こす制御ループの不安定化を解決するために,スレーブ側コントローラの自律化が考えられる.このような観点から,環境面との非接触状態から接触状態への一連の接触動作のための制御方策,ならびに,スレーブアームの曲げだけでなくねじれに対する振動抑制制御を有するロバストな制御方策を提案した.これらの有効性は,検証実験を行うことで確認された.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 辻村桂司: "速度指令型コントローラによるフレキシブル・マスタスレーブマニピュレータの制御"平成12年度電気関係学会東海支部連合大会講演論文集. 246 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Takahiko Mori: "Maneuverability of Flexible Master-Slave Systems"Proc.of 2000 IEEE Int.Conf.on IECON. 201-206 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 森田良文: "Control Strategy of Two Link Flexible Manipulators for Contact Motion"Proc.of 5th Int.Conf.on MOVIC. 115-120 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Morita: "Robust Force Control of a Flexible Arm with a Nonsymmetric Rigid Tip Body"Journal of Robotic Systems. (掲載決定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 辻村桂司: "筋電図を用いたフレキシブル・マスタスレーブマニピュレータの操作性評価"ロボティクス・メカトロニクス'01講演会. (発表予定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 辻村桂司: "DSPとインターネット通信を用いたマスタスレーブ型遠隔操作システム"2001年高速信号処理応用技術学会春季研究会. (発表予定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 森田良文: "周波数依存型モデル追従サーボ系による1リンクフレキシブルアームの接触動作を考慮した力制御"日本機械学会論文集(C編). 65・639. 134-140 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 森田良文: "Composite制御による1リンクフレキシブルアームのロバスト制御の実験的考察"電気学会論文誌C部門誌. 120・1. 46-52 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Morita: "Control Strategy of One Link Flexible Arm for Contact Motion to Moving Object"Proc.5th Int.Workshop on Advanced Motion Control. (発表予定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 森貴彦: "仮想内部モデルに基づくフレキスブル・マスタスレーブマニピュレータの制御"平成11年度電気関係学会東海支部連合大会講演論文集. 257 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 小林幸洋: "非対称な剛体負荷をもつフレキシブルアームのロバスト力制御"ロボティクス・メカトロニクス'99講演会. (発表予定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 矢崎学: "DSPとインターネット通信を用いた遠隔制御に関する研究"2000年高速信号処理応用技術学会春季研究会. (発表予定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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