研究課題/領域番号 |
12309003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
幕内 雅敏 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60114641)
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研究分担者 |
澤崎 徹 東京大学, 農学部附属牧場, 教授 (00012047)
菅原 寧彦 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (90313155)
成瀬 勝俊 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50291323)
酒井 康行 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (00235128)
東條 英昭 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20041668)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
47,360千円 (直接経費: 40,700千円、間接経費: 6,660千円)
2002年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2001年度: 15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2000年度: 18,500千円 (直接経費: 18,500千円)
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キーワード | 人工肝臓 / 形質転換動物 / トランスジェニック・マウス / トランスジェニック・ブタ / ヒトアルブミン遺伝子 / EGFP / EGFP遺伝子 / トランスジェニックマウス / トランスジェニックブタ / ハイブリッド型人工肝臓 / トランスジェニック / マイクロマニピュレーション |
研究概要 |
平成12年度は、ヒトアルブミン遺伝子とクラゲの発光タンパクEGFPの遺伝子を連結した遺伝子pCX-hAlb-EGFPを構築した。pSV2neoをベクターとしてNIH3T3細胞に上記連結遺伝子を導入したところ、培養細胞の蛍光発光とノザンブロット解析におけるヒトアルブミンの発現を認めた。平成13年度は、この遺伝子をマウス受精卵前核に顕微注入してトランスジェニック(TG)・マウスの作出を試みたが、遺伝子は導入されたものの、タンパクの発現を認めず、なお実験続行中である。平成14年度は、明治大学生殖工学研究室との共同研究のもとに、東京大学農学部附属牧場において、TGブタプロジェクトを立ち上げた。導入用遺伝子をブタ精子と共培養して精子頭部に付着させ、これをブタ未受精卵に顕微注入して受精させるSperm vector法(Intracytoplasmic sperm injection ; ICSI)を採用した。まずブタ体外成熟卵のin vitro培養実験において、pCX-hAlb-EGFPの導入をICSIで行ったところ、培養卵のうち胚盤胞へ発生したものは27/230で12%、さらに、EGFPによる蛍光を示したものは、13個で、得られた胚盤胞の中の48%にEGFPの発現を認める良好な導入成績をあげた。そこで、2002年9月よりICSIによるブタ卵移植を開始した結果、2003年1月、最初の産仔が産まれ、死産ではあったが、蛍光により明瞭な発光を示すTGブタであることが判明した。このブタ組織の遺伝子の組込みをPCRにより調べたところ、ブタの皮膚からは、ヒトアルブミン遺伝子と同じ高さに明瞭なバンドを認め、ヒトアルブミン遺伝子が組みこまれていることが確認された。EGFPとアルブミンが同時に導入されたのも、ICSIによって光るブタが誕生したのも、共に世界初であり、画期的な成果と言える。
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