研究課題/領域番号 |
12351001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 甫 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90002146)
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研究分担者 |
白樫 久 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (80003193)
松岡 昌則 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70111242)
木村 純 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (90153212)
片桐 資津子 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (20325757)
猪山 勝利 長崎大学, 教育学部, 教授 (40069480)
町井 輝久 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (60091500)
山田 礼子 同志社大学, 文学部, 助教授 (90288986)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
27,480千円 (直接経費: 22,800千円、間接経費: 4,680千円)
2002年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2001年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2000年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | 生涯学習 / 成人教育 / 高等教育 / 大学と地域 / エクステンション・スクール / 遠隔教育 / 高齢化社会 / 継続教育 / 地域と大学 / エクステンションスクール |
研究概要 |
第1に、アメリカ、ヨーロッパ、アジア・オセアニア、日本における《生涯学習》の経験総括から見えてくるものは、《Learning throughout life》から《Lifelong Learning》への「転換」である。その背後には1980年代におけるグローバリゼーションの進行があり、グローバル化社会における国際的な経済関連(競争と協調)、そして文化的アイデンティティの共生とが同時並行的に進んでいるなかで、ヨーロッパもアジア・オセアニアも「高等教育」と「成人教育」(市民性涵養および職業教育訓練)とを高いレベルで結合させ、《Lifelong Learning》システムを構築して対処しようとしているのである。これに対し日本では『生涯学習』は未だに《Learning throughout life》として捉えられている。第2に、日本国内の各地域社会における『生涯学習』実践からは、地方自治体自身が『生涯学習』を教育委員会の仕事としてではなく、全庁的に取り組むべき仕事として位置づけ始めていることが分かる。とりわけ過疎地域・中山間地域の町村は、《仕事づくり》を模索し、長寿を社会に役立てるための生活互助システムに関する経験が蓄積されてきている。都市地域でも新たな地域社会づくりとそれを担う地域生活者への生涯学習の経験が蓄積され始めている。大学も自らを変えようとしているが、既存の大学、行政セクター、企業セクター、市民セクター各々の『縦割り組織体制』の開放、『学際的な知の共有』が不可避である。『生涯学習』を《生涯学習》へと引き上げてゆくためには、国民総体のコンセンサスが不可欠であるが、<官>も<学><産><民><協>ともどもコーディネーターの役割を果たすのである。そのような《大志》を持つ<官>の出現を望んでやまない。
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