研究分担者 |
稲垣 正 東京大学, 海洋研究所, 教務職員 (00151572)
山上 隆正 宇宙科学研究所, システム研究系, 助教授 (40013718)
西村 純 東京大学, 大学院・理学系研究科, 名誉教授 (40013619)
星野 肇夫 NTTエレクトロニクス, 新規事業開発室, 担当部長(研究職)
青山 潤 東京大学, 海洋研究所, 助手 (30343099)
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配分額 *注記 |
44,250千円 (直接経費: 37,800千円、間接経費: 6,450千円)
2002年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2001年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
2000年度: 16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
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研究概要 |
3年間の開発研究を通じて,海洋生物の行動観察用ポップアップタグの開発・実用化を図り,以下の成果を得た。 1.ポップアップタグの心臓部となるアルゴス送信装置を55mm×13.5mm×6mmと大幅に小型化し,電源電池,圧力計,水温計と共に143mm×17.2mmφのカーボンFRP容器に収納した。送信用アンテナ長は約210mmで,タグの全長は353mmとなった。本タグの外枠には切り離し装置30mm×8mmを装着した。タグの総空中重量は約60gとなった。 2.2002年11月28日,利根川河口域において開発したポップアップタグの試験放流を実施した。切り離し設定期間を5日間と15日間に設定したタグをウナギ2個体に装着し,放流したところ,切り離し設定5日間のタグからのデータ受信は確認できなかったが,切り離し設定15日間のタグからは放流後15日目にデータを受信でき,アルゴス衛星経由のデータ取得が可能であることを確認した。 3.データ送信の点で,一部微調整が必要であるものの,3年間で当初目標とした超小型ポップアップタグの開発を達成することができた。これは今後野外放流実験を通じてさらに改良を加える。また,1〜2年後を目途に,民間関連会社と協同で製品化する方向で,研究を継続推進している。
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