研究課題/領域番号 |
12357017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
鈴木 宏治 三重大学, 医学部, 教授 (70077808)
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研究分担者 |
井戸 正流 三重大学, 医学部附属病院, 助教授 (90167263)
鎌田 春彦 三重大学, 医学部, 助手 (00324509)
林 辰弥 三重大学, 医学部, 講師 (00242959)
山岸 俊哉 三菱化学(株), 横浜総合研究所, 研究職
仲 大地 三菱化学(株), 横浜総合研究所, 研究職
武谷 浩之 三重大学, 医学部, 講師 (60222105)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
29,110千円 (直接経費: 25,900千円、間接経費: 3,210千円)
2002年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2001年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2000年度: 15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
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キーワード | 臓器再生 / 臓器移植 / 再生分子マーカー / プロテインCインヒビター / HGFアクチベーター / HGFA-PCI複合体 / 炎症 / ゲノミクス / DNAマイクロアレイ / 治療・診断法 / 肝細胞増殖因子 / 肝細胞増殖因子活性化因子 / 活性化プロテインC / ELISA / プロテインチップ法 / SAGE法 |
研究概要 |
臓器移植や臓器再生を目指す遺伝子治療等の再生医療では、治療の有効性を的確に評価することが重要である。しかし、これまでの臓器再生機能の検査診断法の感度と特異性は必ずしも充分でなく,より鋭敏で臓器再生に特異的な分子マーカーの開発とその高感度測定法の開発が要望される。本研究では、臓器再生、特に肝再生に特異的な分子マーカーの開発を目的として,肝臓の再生時に特異的に生成される活性型肝増殖因子活性化因子(HGFA)と活性型HGF,及び活性型HGFAとプロテインCインヒビター(PCI)の複合体(HGFA-PCI複合体)の測定法を開発する。また,それらの測定法の実用化のための基礎研究として、実験動物を用いた肝再生や遺伝子導入操作後の発現遺伝子の解析、肝移植患者の血液検体を用いた分子病態学的研究を行うものである。14年度の研究実績は以下のようである。 【1】ヒト活性型HGFA-PCI複合体のELISA測定法を確立した。また、三重大学第一外科学教室との共同研究により、彼らが実施しているヒトの生体肝移植手術において、肝移植ドナー及び肝移植レシピエントから術後に経時的に採取し得た血液を試料として、肝再生に伴う特異的分子マーカーの探索のため、血中HGFA-PCI複合体、HGFA, HGF及びPCIを測定した。その結果、肝移植ドナーにおける肝摘出後に、HGFA-PCI複合体が特異的、かつ有意に増加することを明らかにした。この結果は、肝再生に伴いHGFA前駆体が活性化され、PCIと複合体を形成することを示しており、HGFA-PCI複合体が肝移植後の肝再生状態を把握できる有力なマーカーになり得ることを示唆している。なお現在、肝移植レシピエント患者におけるHGFA-PCI複合体濃度の変化についても検討を行っている。 【2】マウスの肝再生に伴い特異的に発現する新規遺伝子の探索研究を目的として、主にDNAマイクロアレイ法を用いて再生肝に特異的に発現する遺伝子を網羅的に測定し、現在、統計的に有意に変動した遺伝子群について解析を行っている。研究成果は特許等を取得した後、学術論文として報告する。
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