研究課題/領域番号 |
12410035
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
東山 紘久 京都大学, 教育学研究科, 教授 (80030435)
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研究分担者 |
岡田 康伸 京都大学, 教育学研究科, 教授 (90068768)
山中 康裕 京都大学, 教育学研究科, 教授 (30080162)
伊藤 良子 京都大学, 教育学研究科, 教授 (20203185)
黒川 嘉子 京都大学, 教育学研究科, 助手 (40346094)
藤原 勝紀 京都大学, 教育学研究科, 教授 (80091388)
山森 路子 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助手 (40324595)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | スーパーヴィジョン / スーパーヴァイザー / スーパーヴァイジー / 事例研究 / カウンセリング / 教育分析 / 見立て / スーパービジョン / スーパーバイザー / スーパーバイジー / 心理臨床家 |
研究概要 |
心理臨床のように、知識のみならず技量(技術と人格)がその実践に欠かせないような領域の教育には、実技や口伝によるトレーニングが必要であるため、訓練生(スーパーヴァイジー)が、自分が担当する事例を、臨床経験豊かな指導者(スーパーヴァイザー)に提示し、指導・助言を受けるスーパーヴィジョン(個別集中指導)が、必要不可欠な指導形態として位置付けられる。しかし、守秘義務等の要因により、これまでスーパーヴィジョンの在り方や方法など、スーパーヴィジョン自体の研究はほとんどなされてこなかった。そこで、本研究では、心理臨床学において、事例の本質を究明するばかりではなく、人間の心理の普遍性を求めるアプローチとして、事例研究が有力な方法論であるため、スーパーヴィジョン研究においてもスーパーヴィジョン事例研究を中心に据えた。また、スーパーヴァイジーへのアンケート調査を行った。 そこから、(1)スーパーヴィジョン事例研究、(2)スーパーヴィジョンの目標、(3)スーパーヴァイジーの個性、(4)スーパーヴィジョンと教育分析、(5)初回面接と見立て、(6)スーパーヴィジョンの形式、というテーマが抽出された。 スーパーヴィジョンには教育的側面や、スーパーヴァイジーがセラピストとして心理療法を安定して行なっていくための支え的側面など多様な役割や意義があり、その複雑さ故の難しさが浮き彫りにされた。しかし、スーパーヴィジョンにおいても、スーパーヴァイザーとスーパーヴァイジーが一対一の人間関係を基盤として、それぞれが知識と感受性を活動させて、どれだけ自由な交流ができるかという、そして、それを心理臨床家という専門家として、どのように言葉にできるかという、心理臨床の本質への問い直しに繋がる研究となった。
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