研究課題/領域番号 |
12470212
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
松阪 泰二 東海大学, 総合医学研究所, 講師 (50317749)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2002年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2001年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2000年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | Thy1腎炎 / アンチセンス / キメラマウス / 血圧 / レニン / アンジオテンシン / AT1受容体 / メサンジウム細胞 / 細胞増殖 / 糸球体 |
研究概要 |
循環器・腎疾患におけるレニン・アンジオテンシン(A)系の果たす役割を解明するために、AII受容体(AT1)欠損細胞と非欠損細胞が同一体内に混在するキメラマウスを作成し、AIIの持続注入により誘導される糸球体細胞の増殖を調べた。同一個体で比較すると、AT1欠損細胞で構成される糸球体も、非欠損糸球体も、同程度の増殖細胞を含んでいた。一方、ラットのThy1腎炎において、アンチセンスDNAの導入により片側の腎臓のみでAT1を抑制すると、同側の腎臓のみでメサンジウム細胞の増殖が抑制された。これらは、in vivoにおいては、AII単独では細胞の増殖を誘導することができないが、他の増殖因子が誘導される組織傷害時において、AIIは細胞増殖を増強することを示している。 AII産生の最も重要な律速段階を触媒するレニンの遺伝子の転写調節領域をin vivoで解析できるシステムを作ることを計画した。我々が以前に作成したレニン欠損マウスは、レニン遺伝子(Ren1d)の5上流5.5kb断片にlacZを結合させたものを持つが、このマウスの解析により、Ren1d 5.5kbは塩分摂取や血圧に応答する因子のすべてを含むと考えられた。正常あるいは様々な部位に変異をもつRen1d 5.5kbにlacZを結合させたものをマウスES細胞に導入し、キメラマウスでlacZの発現を比較することにより、変異部位の役割を調べることをめざした。導入部位の違いによるlacZ発現への影響をさけるため、Cre-loxPを利用して、染色体の同一部位に導入できるようにデザインした。キメラマウスにおいて、ES由来細胞を同定するため、Ren1d 5.5kbにEGFPを結合させたものも導入した。多数のDNA導入が必要であるが、ES細胞の状態を保持するのが困難なため難航している。
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