研究課題/領域番号 |
12480002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
高松 薫 筑波大学, 体育科学系, 教授 (90015727)
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研究分担者 |
福田 理香 筑波大学, 体育科学系, 助手 (30312838)
西保 岳 筑波大学, 体育科学系, 講師 (90237751)
尾縣 貢 筑波大学, 体育科学系, 教授 (90177121)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
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キーワード | 高強度の持久運動 / 緩衝能 / 重炭酸系 / 非重炭酸系 / CO_2排出量 / カルノシン / レジスタンストレーニング / スプリントトレーニング / 持久性トレーニング / 低酸素トレーニング / 高強度持久運動 |
研究概要 |
短時間(高強度)あるいは比較的長時間(中強度)の連続的および間欠的な持久運動では、運動中に乳酸や水素イオンなどが生じるので、これらを運動中や短時間の休息中に除去する能力である重炭酸系および非重炭酸系の緩衝能に優れていなければ、高い遂行能力を獲得することはできない。そこで本研究では、連続的および間欠的な持久運動の遂行能力と重炭酸系および非重炭酸系の緩衝能との関係を明らかにするために、重炭酸緩衝能の指標である過剰CO_2排出量の定量法の確立(研究課題1)、持久運動における過剰CO_2排出量および重炭酸緩衝能の指標である安静時の筋蛋白量(カルノシン)と各種運動パフォーマンスとの関係(研究課題2)、重炭酸系および非重炭酸系の緩衝能に対する各種体力トレーニングの影響(研究課題3)について検討してきた。 その結果、研究課題1では、重炭酸緩衝能の指標として、漸増負荷による最大酸素摂取量測定時の過剰CO_2排出量(CO_2excess)、および短時間(高強度)および比較的長時間(中強度)の連続的運動や間欠的運動における運動中および運動後のCO_2排出量とO_2摂取量との差(CO_2-O_2dif)が有効であること、研究課題2では、重炭酸緩衝能の指標であるCO_2excessとCO_2-O_2dif、および非重炭酸緩衝能の指標であるカルノシン濃度が、短時間(高強度)および比較的長時間(中強度)の連続的運動や間欠的運動のパフォーマンスを決定する重要な一要因であること、研究課題3では、CO_2excessとCO_2-O_2dif、およカルノシン濃度がレジスタンストレーニング、スプリントトレーニング、持久性トレーニング、低酸素トレーニングによって向上する可能性のあること、などが認められた。 本研究の結果は、連続的および間欠的な持久運動の遂行能力を高める場合には、ATP-PC系、LA系、O_2系などのエネルギー産生能の改善に加えて、重炭酸系や非重炭酸系の緩衝能の改善も重視しなければならないことを示唆するものである。
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