研究分担者 |
菅井 勝雄 (管井 勝雄) 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (40000294)
澤本 和子 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50226081)
生田 孝至 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20116130)
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配分額 *注記 |
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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研究概要 |
本研究では,日本において積み重ねられてきた「授業研究」の系譜を,研究の方法論という視点から整理し,体系化を行った。研究にあたっては,仮説的にいくつかのグループを作り,研究に取り組んだ。すなわち,1)全国授業研究協議会,2)斎藤喜博と授業研究の会,3)教育工学と授業研究,4)実践者による授業研究,の4グループである。 1)複数の大学による共同研究として展開した「全国授業研究協議会」の取り組みについて,協議会に参加した大学のうち,特に北海道大学グループと広島大学グループについて整理した。北大グループの実践研究については,補足報告書『常呂小学校教育実践報告〜北海道大学と常呂小学校の教育実践研究〜』で詳細をまとめた。 2)群馬県の島小学校校長として,授業研究を中心とした独自の学校経営を進めた斉藤喜博の実践について,史料をもとに整理した。 3)教育工学的なアプローチの授業研究として,(1)学習理論との関わり,(2)システムズ・アプローチとの関わり,(3)コミュニケーション分析や授業アセスメントと教師教育の関わりについて検討した。 4)大村はまや木下竹次といった実践者による授業研究を取り上げ,それぞれの実践者の持つ授業観や学習観から,授業研究の成果を問い直した。 研究の成果としては,日本教育新聞社主催「教育セミナー関西」(2002年8月,大阪市)において,分担者を中心としたパネルディスカッションを行い,そこでの議論をふまえて,最終報告書を作成した。最終報告書の中では,故井上光洋・大阪大学教授が示した「授業研究の系譜図」について解説するとともに,授業における「技術」を研究することの意義について,あらためて提言を行った。
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