配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
|
研究概要 |
本研究では以下のテーマのもとに研究を行った 1)アミロイドβ毒性抑制物質 ヤマブシタケ抽出物にアルツハイマー病の病因とされるアミロイドβの細胞毒性を抑制する活性のあることを見いだした。しかも,この活性は従来知られていた酸化ストレスを抑制するものではない。ひとつの可能性としてアミロイドβによる小胞体ストレスの軽減が考えられた。これは今までに全く知られていない活性であった本研究ではその活性物質の単離,構造決定を目指した。結果的に,活性物質の単離に成功した。この活性物質はある種のリン脂質であり、構成する脂肪酸によって大きく活性が異なった(投稿準備中)。さらに強い活性物質の存在が示唆されており,現在,単離を試みている。 2)肝障害抑制物質の解明 スクリーニングによっていくつかのキノコに肝障害を抑制する効果を見出した.その中から,シイタケとエノキタケからの活性物質の単離を試み,水溶性低分子画分に活性のあることを確認した。 3)抗酸化・抗アレルギー・抗腫瘍物質 メシマコブに強い抗酸化・抗アレルギー・抗腫瘍活性を見いだした。その活性本体の単離,構造決定を目指し,結果的にコーヒー酸を抗酸化物質として単離同定した。 4)マトリックスメタロプロテアーゼ阻害物質 癌転移の予防薬の開発を目指してマトリックスメタロプロテアーゼ阻害物質の探索を行い,カンバタケから新規活性物質の精製に成功した。 5)NGF合成促進物質 ヤマブシタケから強力なNGF(神経成長因子)合成促進物質を単離しており,様々な観点からの動物実験を試みている.一方,このキノコから新規活性物質エリナシンHとIを得,報告した.
|