研究課題/領域番号 |
12610208
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 中京大学 (2001-2002) 中部学院大学 (2000) |
研究代表者 |
野口 典子 中京大学, 社会学部, 教授 (10142647)
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研究分担者 |
折居 忠夫 中部学院大学, 人間福祉学部, 教授 (20045339)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 痴呆性高齢者 / 家族介護 / レスパイトケア / アクティビティプログラム / 家族の会 / 住民理解 / ロングタームケア / アドバイザー / 介護の継続 / デイサービス / 宅老所 / グループワーク / アクティビィティプログラム / 介護過程 / 介護手記 / 共依存 / 抱み介護 / グループホーム |
研究概要 |
痴呆性高齢者を抱える家族の実態は、いくつかの調査結果から以下のような傾向が見られる。(1)痴呆性高齢者の年齢の高齢化に伴い、その介護者の年齢も高齢化してきている。(2)全体の約7割が自宅で介護を受けている。(3)介護者のほとんどが女性であるが、昨今の傾向として、夫あるいは息子による介護が増加している。こうした小規模家族・老老介護という傾向は、今後増々進行することが予測される。さらに、事例分析を通して明らかになったことは、介護者の孤立化の問題である。物理的、身体的な過重だけでなく、周囲からの理解や協力が不十分なことによる「孤立感」、介護の長期化と常時見守りが必要であるための「拘束感」、いつまで続くのかなどという「不安感」などがストレス主要因となっているのである。 介護者のストレス解消(レスパイト・ケア)へのとりくみは、制度・サービスにおいては充分に行なわれてはおらず、例えば施設への一時入所、あるいはデイサービスセンターへの通所というような事業にみられるように、高齢者との距離と空間を分離するという方法によるものである。介護者のレスパイトを意図したプログラムの実践はほとんど見られなかった。 また、施設ケアにおける痴呆性高齢者の対応は、療法の開発と取り組みはみられるものの、その効果測定プログラムの開発までには至っていない。施設ケアの現状としては、痴呆高齢者を集団ケアの中でいかに分離し、特別なケアを行なっていくかということに集中しがちになっており、痴呆性高齢者のアクティビティを施設全体として高めていこうという(アクティビティプログラム)動きはあまりみられなかった。
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