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金属支台から溶出する金属イオンの歯質透過性及び歯根膜細胞の抗原提示能に関する検索

研究課題

研究課題/領域番号 12671875
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関新潟大学 (2002)
東京医科歯科大学 (2000-2001)

研究代表者

魚島 勝美  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50213400)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード歯科金属アレルギー / 歯科用合金 / 歯質透過性 / 原因除去療法 / 金属製支台装置 / 金属性支台装置
研究概要

本研究の目的は、直接口腔内に露出していない金属から溶出した金属イオンがどの程度歯質を透過するのかを検索し、臨床における金属アレルギー治療の指針とすることであった。当初は、もし金属イオンが歯質を透過するとしたら、歯根膜細胞や歯髄細胞に抗原提示能があるか否かを検索することも目的としていたが、後述するように金属イオンの歯質透過性は低いことが判明したので、これを重点的に検索した結果、抗原提示能の検索には至らなかった。
実験はまず、治療歴がはっきりしており、何らかの理由で抜去に至った歯牙で、金属ポストによる修復がなされているものを、EPMAによって分析することで、ポストからの金属イオンの溶出を検索した。次に、矯正的な理由で抜去された下顎小臼歯を用いて、各種条件の下で実験を行い、ポストから溶出した金属イオンがどの程度歯質に滲入するかを検索した。
その結果、全体として銀イオンに関しては、象牙質に700μm程度滲入している状況が検出されたが、銅イオンやパラジウムイオンに関しては、象牙質表層のごくわずかの領域を除いてほとんど検出されなかった。銀イオンの象牙質への浸透性は一番高いと考えられる。確かに現段階で、鋳造金属ポストから溶出した金属イオンが歯根表面に到達しないと結論付けることはできない。しかし、少なくともポストから300μm離れた象牙質中では溶出した金属イオンの量がかなり少なく、特に銅イオンやパラジウムイオンに関しては現在の技術では検出することはできないことを考えると、口腔内に露出していない金属を除去するか否かの判断に迷う場合には、そのアレルゲンとしての可能性が非常に低いとの判断で決定しても差し支えないと言えるのではなかろうか。現在のところ、銀イオンに対するアレルギーはきわめて稀である。

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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