研究課題/領域番号 |
12672329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 大分大学(医学部) |
研究代表者 |
小幡 光子 大分大学, 医学部, 教授 (50264346)
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研究分担者 |
原田 千鶴 大分大学, 医学部, 助教授 (80248971)
前川 幸子 大分大学, 医学部, 助教授 (30325724)
荒尾 博美 大分大学, 医学部, 講師 (00274746)
宮崎 伊久子 大分大学, 医学部, 助手 (30347041)
末弘 理恵 (末広 理恵) 大分大学, 医学部, 助手 (30336284)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 術後せん妄 / 精神不穏 / 循環器外科病棟 / せん妄の要因 / せん妄の発現予測 / 予防的看護介入 |
研究概要 |
第一段階では内外の術後せん妄の診断・要因に関する文献をレビューを行った。術後せん妄は複数の要因がからみあい、明確なものは抽出されていなかったが、要因に共通しているポイントもあり3点に整理できた。 第二段階では対象施設患者の遡及的調査のために、(1)せん妄発生要因に関する先行研究から、Lipowskiの分類に沿って、それぞれの分類におけるせん妄発生の関連因子と、せん妄発生状況やその程度への関与を読み取り整理した。次に、上記著者以外の研究成果から抽出し整理したせん妄発生の関連因子とLipowskiが述べる関連因子を照らし合わせ、調査のためのフォーマットを作成。(2)術前・術中・術後の時間的経過を踏まえて適切に発生要因を判断し、情報収集ができるようにフローチャート式の調査ガイドラインを作成。(3)フォーマットおよびガイドラインを使用し、大分医科大学医学部附属病院で心臓手術を受けた患者の診療記録・看護記録からせん妄の発生状況とその要因についての実態調査を実施した。 第三段階では具体的な実践事例を通して発生状況の予測と介入効果の関係について検討を行った。事例検討では、担当ナースの観察能力がせん妄の発生予測・早期発見に寄与しているとの感触は得られたが、その観察点は多様であった。そこで、せん妄についての説明用紙を作成し、看護師の説明内容の統一をはかり、家族への治療への参加を促すという介入を実践した。結果として、看護師のかかわりが意識化されたことによる効果や家族の患者の状態やケアへの理解が促進され、不安の軽減をもたらし協力が得やすくなるという効果が確認でき、予防のための援助につながっていた。 今後さらに、これまで出てきた観察内容及び介入に関する内容を整理・分析し類型化しながら、質的な事例検討とともに、データ数を増やし量的な検証を行う必要がある。
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