研究課題/領域番号 |
12771451
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
花田 英輔 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (90244095)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 電磁環境 / 磁場 / 電場 / PHS / 電磁波 / 医用電子機器 / 移動体通信システム / 携帯電話 |
研究概要 |
平成14年4月の開院に向けて建設中であった九州大学医学部附属病院の新病院建物の内部において、建築上採用された鉄骨構造による溶接部分が磁化していることを測定により確認した。その際、磁束密度が一時的に2Gを超える箇所を発見し、ブラウン管画像に色ずれを生じることと、液晶やプラズマディスプレイでは色ずれが生じないことを確認した。このことは、ブラウン管を利用した画像診断等に影響があることを示し、設備配備上問題点になり得ることを示している。現在、静磁場に関して医療機器の設置基準はほとんど無いことから、この測定結果と、対策に関する考察、そして提言を1本の論文にまとめて投稿し、掲載された。 また、新病院を含む九州大学医学部附属病院全館において、安全かつ効率的な無線通信を実現し、医療の効率化を図るため、医師・検査技師・放射線技師などが持つ構内PHSを導入することとPHSを利用したナースコールシステム導入して相互に接続することを提案した。この計画は認められ、現在導入作業中である。そのさい、雑誌からPHSの安全性と効率化の効果について意見を求められ、1本の論文記事として雑誌に掲載された。 さらに、これまで2年間の本研究課題の遂行によって、様々な医療における電磁環境の問題点が明らかとなった。さらに、移動体通信端末を非侵襲的に発見・分類する装置を考案した。そこで、医療における電磁環境の問題点とその対策、そして無線通信の医療に対する安全な導入方法について総合的な論文を執筆し、掲載された。
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