研究課題/領域番号 |
12832021
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小林 邦彦 名古屋大学, 医学部, 教授 (30001051)
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研究分担者 |
肥田 朋子 名古屋大学, 医学部, 助手 (20223050)
鈴木 重行 名古屋大学, 医学部, 教授 (60179215)
猪田 邦雄 名古屋大学, 医学部, 教授 (10115529)
木山 喬博 名古屋大学, 医学部, 助教授 (10177941)
石田 和人 名古屋大学, 医学部, 助手 (10303653)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 関節拘縮 / 関節拘縮モデル / 関節包後部 / 脳卒中モデル / 拘縮遺体 / 強靭結合組織線維 / 組織学的検討 / 可動域測定 / 脳卒中ラット / 膝関節包後部 / 関節可動域 / 結合組織線維 / 膝関節包周囲組織 / 長期臥床 / コラーゲン |
研究概要 |
関節拘縮の治療・予防のための基礎データを得ることを最終的な目的とした。 1、関節拘縮モデルの作成:関節を固定しておこさせる関節拘縮モデルに加え、脳卒中モデルで中枢神経性の麻痺による拘縮の発生を検討した。コラゲナーゼ注入による脳卒中ラットでは、麻痺は長期に持続せず1週間程度で回復し、関節拘縮がおこるまでに至らなかった。 2、客観性のある関節拘縮の定量化方法の確立:実験動物を用い、可動域測定の際に一定の外力をかけることにより、負荷量と屈曲角度の相関が正常関節と拘縮関節で異なることが分かった。また、化学固定した遺体の膝関節と健常青年の膝関節について、既知量の外力をかけることによる関節の伸展・屈曲角度を測定し、二相性のカーブを描くことを認めた。 3、下肢関節拘縮遺体における関節可動域制限要因の検討:高度に関節拘縮のおこったヒトの遺体の膝関節につき、既知量の外力をかけて可動域を測定し、関節構成要素の段階的な切断ごとの可動域の変化を調べた。膝関節屈筋群のすべての筋・腱・動静脈の切断でも伸展への抵抗が残り、膝関節包後部の切断によって初めて完全伸展がおこった。 4、下肢関節拘縮遺体における膝関節包の組織学的検討:関節拘縮遺体の膝関節包後部の組織標本を作成し、その組織像を観察した。対照膝関節包に比べて豊富な強靭結合組織線維が縦走・横走し・疎性結合組織はほとんど無く、脈管は乏しかった。関節包後面のこのような組織構築の変化が、拘縮における伸展制限に大きく関与していたと結論される。 5、関節周辺の組織学的検討:脳卒中モデルラットから下腿筋を採取し、組職標本の観察を行った。筋組織が萎縮し、相対的に線維性結合組織が多くなることが分かった。
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