• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ユビキチン依存的蛋白分解を指標とする癌関連遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 12877356
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関北海道大学

研究代表者

横沢 英良  北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90012765)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードユビキチン / 蛋白分解 / 転写因子 / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子 / ユビキチン様蛋白質 / SUMO / ユビキチンリガーゼ
研究概要

癌抑制因子でもある転写因子IRF-1がSUMO-1化修飾を受けることを発見し、SUMO-1化修飾による機能制御について解析し、以下の結果を得た(投稿中)。
1.yeast two-hybrid systemを用いてIRF-1結合蛋白質を探索し、SUMO-1に対する結合酵素(E2')であるUBC9と、転写因子STAT3の阻害蛋白質であるPIAS3を、IRF-1結合蛋白質として同定した。さらに、PIAS3がSUMO-1化修飾におけるリガーゼ(E3')として機能する可能性を証明するために、SUMO-1とPIAS3を用いて、IRF-1とともに293T細胞へのトランスフェクションを行い、IRF-1が,PIAS3依存的にSUMO-1化されることを見いだした。
2.SUMO-1化修飾がIRF-1の転写活性に対する影響を調べるために、IRF-1,SUMO-1およびPIAS3の発現ベクターを用いたリポーターアッセイを行い、SUMO-1とPIAS3を共発現させた場合に、IRF-1の転写活性が抑制されることを見いだした。IRF-1の転写活性の抑制がSUMO-1化修飾によるかを解析するために、PIAS3のSUMO-1リガ-ゼ活性の発現に必須なRING fingerドメインのCys残基をSerに置換したC334S変異体を作成し、IRF-1に対するSUMO-1リガーゼ活性とIRF-1の転写活性に対する影響を調べた。そして、C334S変異体では、野生型PIAS3と比較して、IRF-1のSUMO-1化修飾が減少し、IRF-1の転写活性に対する抑制効果が失われることを見いだした。以上の結果から、PIAS3は、IRF-1のSUMO-1化修飾を促進することで、IRF-1の転写活性を負に制御していることを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Koji Nakagawa: "Degradation of transcription factor IRF-1 by the ubiquitin-proteasome pathway. The C-terminal region governs the protein stability."European Journal of Biochemistry. 267・6. 1680-1686 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi