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日本近世の村落社会と出版文化

研究課題

研究課題/領域番号 13021246
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関京都橘女子大学

研究代表者

横田 冬彦  京都橘女子大学, 文学部, 教授 (70166883)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード出版文化 / 村落社会 / 蔵書 / 儒者 / 本屋 / 西国巡礼 / 町人文化論 / 元禄文化論 / 書物史 / 身分制 / 在村医 / 農書 / 医書
研究概要

本研究は、日本近世における村落社会への出版文化の普及のあり方を明らかにしようとするもので、今年度は以下のような成果をあげた。
1、摂津国南野村在村医笹山家蔵書および蔵書目録のデータベース化
笹山家は在村医として、約800点の蔵書を有していたが(約半数が医学書)、同時に1740年代と考えられる「蔵書目録」が存在する。これらの蔵書の整理・目録化、および「蔵書目録」との照合をおこなったデータベースを完成させた。
2、論文「三都と地方城下町の文化的関係-書物の流通を素材に-」
これまで、横田は上記笹山家をはじめ大阪周辺村落社会をフィールドに書物普及の実態を明らかにしてきたが、本論文では、福岡藩儒者貝原益軒の書簡を素材に、地方城下町の本屋の形成、地方読者へ書物を取次ぐ藩儒の役割、さらに下総国佐原の在郷商人伊能家や甲斐国下井尻村長百姓依田家などの事例研究もあわせ、武士の参勤交替、百姓の西国巡礼などによって三都の本屋との関係ができることを示した。近世社会確立期である1700年前後において、三都で出版された書物がこのような形で全国的に流通する構造があったことは、元禄文化=町人文化論のみならず、そのような知の普及をふくみこんで成り立つ近世の支配をどのようにみるべきかという問題を提起していると考える。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 横田 冬彦: "三都と地方城下町の文化的関係-書物の流通を素材に-"国立歴史民俗博物館研究紀要. 103集. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 横田 冬彦: "日本近世の村落社会と出版文化"ナオ・デ・ラ・チーナ. 4号. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 横田冬彦: "兵農分離社会の種姓的構造"部落問題研究. 159. 59-67 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 横田冬彦: "豊臣政権と首都"豊臣秀吉と京都 (文理閣). 18-42 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 横田冬彦: "近世武家政権と首都"年報・都市史研究. 9. 22-30 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 横田冬彦: "日本の歴史16 天下泰平"講談社. 400 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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