• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アフラトキシン生産阻害物質を用いたアフラトキシン生産調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13024223
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京大学

研究代表者

作田 庄平  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (80192087)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードアフラトキシン / アフラスタチンA / ブラストサイジンA / マイコトキシン / Aspergillus parasiticus / ビオチン酵素 / ビオチンアポプロテインリガーゼ / アセチルCoAカルボキシラーゼ / マイコトキシン汚染防除 / アフラスタチン / 二次代謝産物
研究概要

カビ毒であるアフラトキシンは天然物質で最強の発ガン性を有し、アフラトキシン生産菌の感染による農作物のアフラトキシン汚染は食の安全性にとって極めて深刻な問題である。しかし、現在効果的なアフラトキシン汚染防除法は無い。防除法の開発にはアフラトキシンの生産機構の詳細を解明することが重要であるが、二次代謝であるアフラトキシン生産を開始させる一次代謝での調節機構は不明である。本研究ではアフラトキシン生産菌の一次代謝調節系に作用しアフラトキシン生産を特異的に阻害する薬剤アフラスタチンA(AsA)の作用機構解析をとおして、アフラトキシン生産調節機構を分子レベルで明らかにすることを目的とする。昨年度までにAsAはAspergillus parasiticusの炭素代謝系、特にグルコース代謝を大きく変化させることを見出した。本年度、種々のラベルAsAを作製し、AsAの標的分子の同定を試みる過程で、AsAの添加によりA. parasiticusの内在性ビオチン酵素量が大きく減少する現象が見られた。そこで、ビオチン酵素代謝系の鍵酵素であるビオチンをアポプロテインに結合させるビオチンアポプロテインリガーゼ(BPL)に対するAsAの阻害活性を調べることにした。基質を大腸菌大量発現系で調製し、A. parasiticusの菌体抽出液を粗酵素液として酵素反応を行ったところ、AsAは5μg/mlでBPL活性を阻害した。ビオチン酵素にはアフラトキシン生合成の原料となるマロニルCoAを生成するアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)が含まれ、AsAはBPLの阻害により活性型ACCを減少させ、マロニルCoAの供給を停止することによりアフラトキシン生産を阻害する機構が示唆された。現在、BPLをコードする遺伝子をA. parasiticusから取得し、大腸菌での発現酵素を用いてAsAの阻害活性を調べている。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shohei Sakuda: "Studies on the mode of action of aflastatin A, an inhibitor of aflatoxin production"Mycotoxins. 52(2). 153-159 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 作田庄平: "微生物由来の代謝調節物質アロサミジン、アフラスタチンに関する生物有機化学的研究"The Japanese Journal of Antibiotics. 55(3). 311-318 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Tatsuhiko Kondo et al.: "Effects of aflastatin A, an inhibitor of aflatoxin production, on aflatoxin biosynthetic pathway and glucose metabolism in Aspergillus parasiticus"The Journal of Antibiotics. 54巻8号. 650-657 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Susumu Okamoto et al.: "Inhibitory effect of aflastatin A on melanin biosynthesis by Colletotrichum lagenarium"Microbiology. 147巻. 2623-2628 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi