研究課題/領域番号 |
13125101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
江崎 信芳 京都大学, 化学研究所, 教授 (50135597)
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研究分担者 |
林 秀行 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (00183913)
谷澤 克行 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20133134)
虎谷 哲夫 岡山大学, 工学部, 教授 (70026318)
島田 秀夫 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (80095611)
広津 建 (広津 健) 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10047269)
堀池 喜八郎 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (80089870)
三浦 洌 熊本大学, 医学部, 教授 (70093466)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | コンポジット生体触媒 / 補酵素 / 構造活性相関 / ピリドキサルリン酸 / コバラミン / フラビン / ヘム / ビルトイン補酵素 / キノヘムプロテイン |
研究概要 |
コンポジット生体触媒の構造活性相関の解明、新しいコンポジット生体触媒の創出について、以下のような成果が得られた。虎谷らは、コバラミン酵素の立体構造に基づいて精密触媒機構を解明し、タンパク質工学的手法で酵素の反応性を改変した。また理論化学計算により、反応機構のエネルギー論的妥当性を示した。さらに、種々のアポ酵素モデルを用いてコバラミンのコンポジット触媒を構築した。谷澤らは、タンパク質の翻訳後修飾により生成するビルトイン型キノン補酵素を研究対象として、新規キノン補酵素を発見・同定するとともに、その生成機構を解明した。また、これらの酵素の立体構造や触媒機構を明らかにし、機能改変・デノボデザインに必要な基礎的研究を行った。三浦らは、天然フラビンと酸化還元特性の異なる人工フラビンをフラビン酵素に再構成させ、新規反応を触媒するフラビン酵素を作製した。堀池らは、種々のジオキシゲナーゼの構造と機能の比較から、基質認識と酸素分子活性化の分子基盤を解明した。林らは、ピリドキサール酵素のプロトン移動過程を調べることにより、これらの酵素の精密な反応機構を解明した。その結果、従来概念論の域を出なかった「誘導適合が触媒能力を高める機構」や「多基質認識の機構」の分子論的実体を明らかにすることができた。広津らは、天然のコンポジット触媒の精密立体構造解析を行った。江崎らは、鉄硫黄クラスター形成機構の詳細を明らかにするとともに、新しいコンポジット生体触媒を開発し、種々の光学活性化合物の生産法を開発した。島田らは、高機能生体触媒開発研究を展開し、タンパク質改変と化学修飾ヘム導入の実効性を種々の新規触煤体の開発で示した。
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