研究課題/領域番号 |
13135215
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
東島 清 大阪府大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10092313)
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研究分担者 |
細谷 裕 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50324744)
窪田 高弘 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80161678)
見目 正克 奈良女子大学, 理学部, 教授 (20107345)
中原 幹夫 近畿大学, 理工学部, 教授 (90189019)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
17,900千円 (直接経費: 17,900千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 非摂動くりこみ群 / 共形不変性 / ゲージ・ヒッグス統合 / 細谷機構 / 輻射補正 / ブラックホール / 量子計算 / エンタングルメント / 固定点理論 / 量子状態空間 / Gauge-Higgs Unification / ニュートリノ実験 / ブラックホールエントロピー / カルタン分解 / 量子アルゴリズム / ワープドライブ / 非線形シグマ模型 / ドブロイ・ボーム解釈 / 等ホロノミー問題 / 6次元非可換ゲージ理論 / ソリトン / anomaly mediation / tachyonic slepton / 超対称非線形シグマ模型 / オービフォールド / Stiefel多様体 / AdS / CFT対応 / 3次元重力 / くりこみ群 / 初期宇宙 / ボーズ・アインシュタイン凝縮 / 量子計算機 / D-brane / gauged WZW nodel / リッチ平坦 / ケーラー多様体 / 量子渦糸 / 幾何学量子計算機 / 磁気単極子 / 膨張宇宙 |
研究概要 |
1. 3次元の非線形シグマ模型に対する非摂動くりこみ群方程式を導き、その固定点理論を解析し、場の異常次元が-1/2の場合はアインシュタイン・ケーラー多様体が紫外固定点になることを見いだした。 2. 高次元ゲージ理論を用いて、ゲージ場とヒッグス場を統合した。余剰次元におけるアハロノフ・ボーム位相は、4次元電弱理論に現れるヒッグス場と同定される。5次元時空が曲がったワープ空間の場合には、現実的な模型を構成することができる。ヒッグス粒子の質量は100-300GeVと予想される。また、ヒッグス粒子とクォーク・レプトン等の相互作用は、標準理論と大きく異なり、近い将来、LHCなどによる検証が期待される。 3. KamLANDやSNOの実験データ解析の際に必要になるニュートリノ反応の散乱断面積を、輻射補正まで入れて求めた。他の研究者の同種の論文に比べて前進している点は、いわゆるGA/GVに対する輻射補正を正確に議論し、実験で測定されているGA/GVの意味を明らかにしたことである。この分析により、SNOの中性カレントの反応を記述するGA/GVの値に対しては,有意な補正があることを明らかにした。 4. 1990年に数学者によって提起された等ホロノミー問題を15年後に解決した。Grassmann多様体上のStiefel多様体において、等ホロノミー解を具体的に構成し、それをホロノミック量子計算に応用した。また、ホロノミーを利用してアルカリ原子のボースアインシュタイン凝縮体中に高次の巻数を持つ渦をトポロジカルに作る方法を提唱した。この渦は2002年にMITで検証された。 5. ブラックホール周辺の物質場の自由度を数え上げることにより、エントロピーを導出した。この際,回転するブラックホール時空の具体的形に依らず、一般的に導出したのは、初めて成されたことである。
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