研究課題/領域番号 |
13440253
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西川 輝昭 名古屋大学, 博物館, 教授 (50126885)
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研究分担者 |
西田 睦 東京大学, 海洋研究所, 教授 (90136896)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2001年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | ナメクジウオ / Branchiostoma / Epigonichthys / ミトコンドリアDNA / 隠蔽種 / 系統 / 進化 / 形質 / 形質進化 / 単系統群 / 分子進化 / 遺伝的距離 / 遺伝子配置変動 / コドン使用の変則 |
研究概要 |
バミューダ、北米東岸、パナマ、バルバドス、オーストラリアのモートン湾・ポートフィリップ湾、ニュージーランド、モルジブ、およびタイ国において野外調査を行い、すべての場所で標本を採集することに成功した。あわせて、中国金門島、ブラジル、地中海、北海、およびオーストラリアのグレートバリアリーフの標本を交換や寄贈により入手した。その結果、15種(24個体群)のDNA分析用資料を入手することができた。 このうちすでに、約10種、約15個体群のDNAを解析して、次のような興味深い結果をえている。 (1)オナガナメクジウオは形態的にユニークであるが、分子的にも他種と著しく異なることが、mtDNAの配列の違い、および分子系統樹によって判明した。 (2)ミトコンドリアたんぱく質の13遺伝子座を使った10種の分子系統樹により、オナガナメクジウオをのぞいたカタナメクジウオ属、およびナメクジウオ属はそれぞれ単系統群をなすことがわかった。つまりナメクジウオ類は3つの属に分類するのが妥当である。 (3)オナガナメクジウオに、今のところ分子情報だけで区別できる2つの隠蔽種がふくまれ、それらの分岐はかなり深い。 (4)データバンクに登録されているB. lancelolatumのmtDNA配列データは、我々がヨーロッパ(ヘルゴラントとナポリ)産のB. lancelolatum標本を解析した結果と明瞭に異なり、フロリダ沿岸産B. floridaeと酷似する。
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