研究課題/領域番号 |
13440254
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人類学(含生理人類学)
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
伊沢 紘生 (伊澤 紘生) 宮城教育大学, 環境教育実践研究センター, 教授 (70072676)
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研究分担者 |
斉藤 千映美 (斉藤 千英美) 宮城教育大学, 環境教育実践研究センター, 助教授 (20312689)
杉浦 秀樹 京都大学, 霊長類研究所, 助手 (80314243)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ニホンザル / オスの生活史 / 群れ外オス / 追随オス / 非追随オス / ハナレオス / オスグループ / 群れ離脱 / 金華山ニホンザル個体群 / 群れオスと群れ外オス / 追随オスと非追随オス / 群れ外オスの分布様式 / 群れ外オスの社会交渉 / オス・グループの離合集散 / 群れ社会の変動 / 群れオスの変動 / 群れの遊動域拡張と群れ外オスの関係 / 群れ外オスの日周活動 / 群れ外オスの分布と頭数 / オスグループの離合集散の実態 / 群れ外オス同士の社会交渉 / 群れオスと群れの関係 / アカンボウの性比 / オスの出自群離脱年齢 / オスの履歴 |
研究概要 |
ニホンザルは母系血縁の複雄複雌群で暮らすサルで、群れの社会構造やメスの生活史に関しては膨大な研究成果がすでに蓄積されている。一方、群れを出て独自に行動し、他群に加入する「群れ外オス」の生活史については、野生状態での知見がほとんどない。本研究は母系社会を外側から支える群れ外オスの生活史を明らかにし、ニホンザルの社会構造の闇の部分に迫ろうと計画された。 四年間の研究成果は概略以下の通りである。(1)群れ外オスの社会的存在様式としては、群れに追随するオスと追随しないオスの二通りがある。(2)非追随オスはさらに、単独で暮らすハナレオスとオスグループを作って暮らすグループオスの二通りがある。(3)閉鎖環境(金華山)ではオトナとワカモノのオスで、群れオス、追随オス、非追随オスの割合は2対3対3であった。(4)群れ外オスのうち、若年のオス(4〜10歳)はメンバーシップの安定した持続的なオスグループを作り、老齢のオス(15歳以上)はごく一時的なオスグループは作るが通常ハナレオスとして生活している。(5)持続性のあるオスグループは特定の群れの同年齢か同世代の若いオスたちが核となって形成される。(6)オスグループの中で最高齢になったオスから順に、交尾期にオスグループを離れて追随オスになる。(7)オスグループの最低齢のオスはしばらく出自群を往き来する。(8)最低齢のオスが群れオス(出自オス)を群れから連れ出し、それがオスの群れ離脱の大きな引き金になっている。(9)金華山では群れ離脱は4〜6歳で高頻度に生起する。(10)新たに群れに加入したオスの群れ滞在期間は1年から8年とばらつきが多い。(11)オスは一生の間にいくつもの群れを渡り歩くのではなく1群か多くて2群である。 これらの新しい発見から、オスの生活史を描き上げることが可能になった。
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