研究分担者 |
棚橋 健治 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (40188355)
池野 範男 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10151309)
小原 友行 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80127927)
岩田 一彦 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (40020119)
木村 博一 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (10186330)
森分 孝治 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60033552)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2001年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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研究概要 |
本研究は、諸外国の生涯学習における社会認識形成の実態を調査・検討し、それらと各国の学校教育における社会認識形成との関係を究明することにより、学校内外での祉会認識教育の在り方を総合的に考察することを目的とする。 社会認織形成を最も組織的・体系的に行っているのは,学校における教科教育(日本では社会科,地理歴史科,公民科)である。したがって,従来,専らこの視点から研究がなされ,成果を上げている。しかし,子どもは学校以外の生活空間・時間を有しており,そこでなされる社会認識形成は,入学以前から行われ,在学中も並行して行われ,さらに卒業後も生涯にわたって続く。学校における教科教育は,それ自体として単独で完結するものではない。それは,学校外での社会認識形成とあるべき関係を保つことによってこそ有効に機能する。生涯学習社会における社会科教育,地理歴史科教育,公民科教育はどうあるべきかについての解明が必要である。本研究は,社会認識形成という社会科(地理歴史科,公民科)教育の基本的視座から,生涯学習と学校教育の関係を解明しようとする教科教育学研究であり,これは先行研究に見られない独創的な視点と方法を持つ研究である。 初年度、第2年度に調査・収集を行った連合王国、ドイツ連邦共和国、アメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランドの社会教育施設等における社会認識教育活動開係資料の分析を行い、その結果、学校と博物館・文書館とが連携して歴史工房運動を歴史学習に取り入れ、国民のための歴史教育から、一人一人の子どもたちのための、そして、一人一人による歴史教育に改変しようとしているドイツの試みをはじめとして、各国での社会認識形成の実態とそれらと教科教育との関連か明らかになった。 それらの研究成果を報告書冊子にまとめた。
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