研究課題/領域番号 |
13557095
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
浅尾 高行 群馬大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40212469)
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研究分担者 |
桑野 博行 群馬大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90186560)
志村 龍男 群馬大学, 医学部, 助手 (00282393)
矢澤 伸 日本抗体研究所, 副所長
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2004年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 5FU / がん転移 / 糖転移酵素 / 抗がん剤耐性 / moduration therapy / リポソーム / アポトーシス / 癌転移 / modulation therapy |
研究概要 |
1.臨床例における免疫組織学的検討 α1-2Fucosyl基を認識する抗体YB-3を用いて術前放射線化学療法の生検大腸癌組織を染色し、免疫染色の結果と抗癌剤や放射線療法の実際の関係をretrospectiveに検討しin vitroで認められた関係が臨床でも見られるか検討した。症例数が少なく差を検討するまでに至らなかったので、今後、症例の追加を待って再検討することとした。 2.Fucose含有糖鎖による細胞増殖に及ぼす効果の検討 Fucose-Gal-Cholestanoleが単独でも細胞増殖を抑制する可能性が示唆された。In vitroの実験ではFucose-Galの二糖のみでは、増殖抑制効果は認められないが、非還元末端にcholesterole,chelestanoleなどの疎水基を結合した合成糖鎖では細胞の増殖が抑制された。24時間暴露した細胞から 抽出したDNAを用いて電気英道を行うとDNA ladderが認められ、この細胞死にはapoptosisが関与していることが明らかとなった。 3.Fucose含有糖鎖のin vivoでの細胞増殖抑制活性 マウスの腹膜転移の実験系を用いてin vivoでの検討を行った。その結果、かえって腫瘍の重量が重くなる傾向が認められた。In vitroの結果との差は、合成糖鎖の腹膜からの吸収が関与している可能性が示唆されたので。リポソームに内含させるあるいは、膜状に固定することで生体内での滞留を側インする製剤の形状の変更を検討中である。一部の合成2糖、3糖を用いた検討ではin vivo,in vitroともに抗腫瘍効果が確認されつつある。 4.研究の総括 糖鎖の改変による抗ガン剤の感受性の変化を明らかとし、温熱耐性と糖鎖抗原の関係についても明らかとなった。
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