配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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研究概要 |
得られた研究成果を以下にまとめる. 1.衛星データ解析によるエアロゾル・リトリーバル 従来の衛星による気リモートセンシングでは.放射輝度値(可視,赤外波長データ)を用いてきた.本研究では,ADEOS-I(1996-1997),ADEOS-II(2002-2003)衛星搭載のPOLDER偏光データを利用したエアロゾルの光学特性の導出(リトリーバル)に成果を挙げた.ADEOS-2/POLDERデータの取得により,2003年4月から10月の大気エアロゾルの全球規模分布図を導出した.ADEOS/POLDERデータの成果の比較から,1997年から2003年への大気エアロゾルの年変化を把握できた.同時に,エアロゾルと深く関連する雲粒子特性や水蒸気量の全球分布を導出し,相互の関係を求めた. 2.地上観測とデータ解析 衛星データから得られるグローバルな成果を有効に活用するためには,ローカルな地上観測による検証を行なわねばならない.1996年よりポータブル型多波長偏光放射計を導入し,日本各地での上空大気光の偏光観測と太陽直達光観測に着手してきた.また,近年では日本に限らず広く大気偏光放射観測を実施するに至っている.さらに,エアロゾルは空間変動だけではなく,時間的な変動も大きい.時間変化を捉えるには長期的な定点観測が必要である.本研究グループは,エアロゾル観測ネットワークNAS/AERONET,SKYNETサイトに参加している.下記に,観測成果をまとめる. (1)近畿大学本部キャンパス(東大阪)常時集中観測 (2)NASA/AERONET放射計,SKYNET/Sky-radiometerによる観測 (3)APEXフィールドキャンペーンに参加 (4)海洋観測船「みらい」での観測に参加 (5)偏光放射計の機器校正 (6)日本近海での大気観測
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