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対人相互作用における抑鬱的な人に特徴的な認知・行動傾向の自動性にする実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610181
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関青山学院女子短期大学

研究代表者

工藤 恵理子  青山学院女子短期大学, 教養学科, 助教授 (30269386)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード抑鬱 / 自動性 / 自己呈示 / 自己呈示に対する予測 / 自尊心 / 認知負荷 / 抑うつ / 自己評価 / 他者からの評価の推測 / 自動的過程 / 制御的過程
研究概要

本研究では、抑鬱的な人の自己に関する否定的な認知および行動に及ぼす認知負荷の効果を検討する実験を行った。特に、他者に知られることのない、完全な匿名状態での自己評価、他者に見られることを前提とした自己呈示、他者に対して行った自己呈示に対しての他者からの評価の予測の3点を中心に検討した。
完全な匿名状態での自己評価については、強い効果ではなかったが、一部で、抑鬱的な人の自己評価が、認知負荷の下で、好ましくなる傾向が認められた。これは、抑鬱的な人の低い自己評価が、統制的過程を通じて調整されている可能性を示唆する結果であった。
自己呈示については、認知負荷の下では、抑鬱的な人の自己呈示は肯定的になり、非抑鬱的な人の自己呈示は逆に否定的になることが示された。自己呈示はその目的にあわせるように統制的過程を通して調整されると考えられるので、認知負荷の異なった効果については、それぞれが持つ自己呈示の目標の違いとする解釈をした。
自己呈示に対する他者からの評価の推測は、認知負荷のない状態で、抑鬱の程度によって違いが認められなかった。これは、予測に反する結果であった。特に自己呈示の内容の肯定性を統制した場合、認知負荷によって、抑鬱的な人も非抑鬱的な人も同程度に自己呈示に対する他者からの評価の予測は好ましくなっていた。
抑鬱の程度だけでなく、自尊心の高さを用いて分析した結果は、特に自己呈示に対する他者からの評価の推測において異なった結果となった。この違いが抑鬱傾向と自尊心の低さとの違いにおいて重要な意味を持つのかどうか、検討する必要があると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 工藤 恵理子: "行為者はなぜ観察者の対応バイアスを過大視するのか"青山學院女子短期大學紀要. 第56輯. 123-138 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kudo Eriko: "Why actors overstimate the correspondence bias of observers"Journal of Aoyama Gakuin Women's Junior College. NO.56. 123-138 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 工藤 恵理子: "行為者はなぜ観察者の対応バイアスを過大視するのか-もう一つの説明可能性-"青山学院女子短期大学紀要. 第56輯. 123-138 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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