1.ニヤ文書データベースに新たなデータ(ただし今回は1991年度のみ)を追加、さらに木簡個別データにテキストを入力した。クエリーなどの機能を使って、音韻学の研究にも活用できると期待している。 2.平成13-14年度の2年間でニヤ遺跡の文物・遺構記念写真フィルムを複写、内訳は4×5判を102カット(204点)、ブローニ判を103カット(206点)、36mm判を85カット(170点)であり、正副2枚を作成した。4×5判とブローニ判はカローシュティー木簡や出土文物、仏堂遺構などが撮影されており、今後の研究における重要な資料となる。36mmフィルムは発掘調査の作業記録写真が中心で、具体的発掘の状況が記録されている。木簡の発掘・取り上げの詳細な記録は貴重なものと言える。 3.フィルムスキャナによるデジタル化は、原版として18MBのTIF形式でCD(650MB)に保存、CD1枚につき34点を収録している。原版CD総数は約50枚になった。さらに、カタログ用のサムネイルを作成し、実用のアルバムを編集した。5MB前後のJPG形式でCD(650MB)に保存、CD1枚につき100点を収録している。ただし、今回の研究ではデータベース素材としての画像資料を編集することが目的であったので、あくまでも試験的アルバムを作成するにとどめている。 4.上記の複写画像資料はすべて正副2部を作成し、一部は原資料を提供してくれた佛教大学ニヤ遺跡学術研究機構に収蔵する予定である。インターネット上の公開も佛教大学側のサイトで行われるのが適当と思われるので、提出したCDをもとに早い時期に開設されるように依頼していくことにする。
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