研究課題/領域番号 |
13670048
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
栗原 敏 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90057026)
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研究分担者 |
大津 欣也 大阪大学, 医学系研究科・医学部, 助手 (20294051)
草刈 洋一郎 東京慈恵医科大学, 医学部, 助手 (80338889)
本郷 賢一 東京慈恵医科大学, 医学部, 講師 (00256447)
田中 悦子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70256410)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 心筋 / トロポニン / SERCA2a / マウス / エクオリン法 / β受容体 / Ca^<2+>transient / 筋小胞体 / Ca^<2+>トランジェント / マウス心室筋 / 細胞内Ca transient / 張力 / Caポンプ / SERCA / 収縮蛋白系 / 遺伝子非改変マウス / エクオリン |
研究概要 |
心筋に大量に発現している2型リアノジン受容体(RyR-2)のみを心筋特異的にノックアウト(RyR-2(+/-))したマウスを作り、心筋の興奮収縮連関がどのように修飾され、筋小胞体のCa^<2+>headlingに関係するSARCA2aを過剰発現させた心筋における細胞内Ca^<2+>調節の特性を調べた。更に病態時における細胞内Ca^<2+>調節機構の重要性を検討した。RyR2を部分欠如(RyR2-2(+/-))している心筋を作製して、ランゲンドルフ灌流法で心臓を還流し、心臓内圧とその微分値、心拍数、左心室内容積を測定した。RyR-2部分欠如心筋は正常心筋と比較して、心臓内圧とその微分値、拡張末期容積などに変化が見られなかった。RyR-2の部分欠如では代償機構が働き機能的な差が出ないものと考えた。そこで、筋小胞体のCa^<2+>取り込みを担っているCa^<2+>ポンプ蛋白(SARCA2a)を過剰発現した心筋(TG)で心機能を調べると顕著な差があった。心臓内比変化の微分値は大きく収縮・弛緩速度が速いことが分った。また、大動脈の一部にクリップをかけ、心筋に比負荷をかけると心肥大が招来されるが、TG心筋では肥大が軽減された。SERCA2a過剰発現マウス心臓の左心室から乳頭筋を摘出して、表層細胞内にエクオリンを注入し、CaTと張力を同時に記録して、norrTG(NIG)と比較した。TG心筋のCaTのピークはNIGよりも有意に大きく、時間経過も有意に速かった。収縮の時間経過もTGで速かった。IsoprenaIne(Iso)によってMG心筋のCaTは大きくなり、時間経過も短縮したが、TG心筋ではIsoの効果は観察されなかった。また、TGではCO_2アシドーシス時の収縮抑制は軽減され、アシドーシスからの回復も良好であった。SERCA2aが圧負荷などの病態に関係していることが明らかになった。
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