研究課題/領域番号 |
13670101
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
三澤 美和 星薬科大学, 薬学部, 教授 (20061294)
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研究分担者 |
千葉 義彦 星薬科大学, 薬学部, 助手 (00287848)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 気管支喘息 / 気道過敏性 / RhoA / Ca^<2+>感受性 / Rho kinase / Rho A / CPI-17 / 三量体Gタンパク質 |
研究概要 |
1.正常ラットの気管支平滑筋においてACh刺激により収縮が起きるが、この時低分子量Gタンパク質RhoAが細胞膜に移行すること、すなわち活性化されることが判明した。また抗原誘発気道過敏性ラットではACh収縮が増強して発現するが、RhoAの細胞膜への移行量が正常ラットのそれより著しく増大していた。このことはRhoAの活性化の増強がアレルギー時に発現し、気管支収縮性を亢進していることを示唆する。 2.気道過敏性ラットのACh誘発気管支収縮の増大は正常ラットのそれと異なり、百日咳毒素(PTX)によって有意に抑制された。このことはこの増大反応にG_iタンパク質が関与していることを示唆している。Western blotによって気道過敏性ラット気管支ではG_<i3>タンパク質レベルが増大していることが明らかになった。このことはG_qタンパク質ばかりでなく、G_iタンパク質も気道過敏性に関与していることを示唆している。 3.β-Escinにて膜透過性にしたラット肺内気管支平滑筋では一定Ca^<2+>濃度においてもAChによってさらに収縮が増強された。すなわちCa^<2+>感受性亢進現象が観察された。この現象は選択的Rho kinase(ROCK)阻害薬であるY-27632によって完全に抑制された。また同気管支平滑筋にROCK-1およびROCK-2タンパク質が発現していることも明らかになった。以上から過敏性気管支ではRhoA/ROCK系を介したCa^<2+>感受性亢進が作動することが判明した。 4.ラットにおける抗原誘発気道平滑筋収縮反応の増強は、気管支では観察されたが、気管では認められなかった。抗原反復チャレンジした場合、RhoAタンパク質の発現増大は気管支では見られたが、気管では見られなかったという事実と対応していた。以上から気道過敏性の発現にはRhoAタンパク質の介在が不可欠であることが示された。 5.ラット気管支平滑筋を酵素液で単離し、共焦点レーザー操作蛍光顕微鏡下にRhoAの一次抗体と二次抗体を用い、ACh処置によりRhoAが細胞膜周辺へ移行することすなわち活性化が証明できた。
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