研究課題/領域番号 |
13670268
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
小出 幸夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30126809)
|
研究分担者 |
内嶋 雅人 浜松医科大学, 医学部, 助手 (20252174)
永田 年 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90275024)
大原 直也 長崎大学, 歯学部, 助教授 (70223930)
青枝 大貴 浜松医科大学, 医学部, 助手 (10324344)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 結核 / エピトープ / DNAワクチン / アルゴリズム / T cells |
研究概要 |
本研究では、結核に対するBCGよりも強力で予防のみならず免疫治療にも使用できるエピトープDNAワクチンの開発を行う。この目的を達成するために以下の研究を行った:1)感染防御免疫を誘導できる結核菌の抗原の同定、2)新たに同定した防御抗原のオーバーラッピング・ペプチドライブラリーの作製、2)HLA-Aトランスジェニック(Tg)マウスの作製、3)マウスおよびHLA-A Tgマウスを用いたH-2および臨床応用可能なHLA-A拘束性エピトープの同定。得られた結果は以下の通りである。 1)感染防御免疫を誘導できる結核菌の抗原の同定 昨年度の研究により、我々は結核菌の主要分泌蛋白であるMPB51分子が単独で結核菌特異的細胞性免疫および結核菌に対する感染防御能を誘導できることを世界で初めて見出した。そこで、このMPB51分子のT細胞エピトープを同定することに決定した。 2)オーバーラッピング・ペプチドライブラリーの作製:MPB51分子の20アミノ酸からなる25種のペプチドを作製した。各々は10アミノ酸ずつ重複するよう設計した。 3)HLA-A Tgマウスの作製とT細胞エピトープの同定 まず、C57BL/6マウスとBALB/cマウスを用いて、MPB51分子のT細胞エピトープの同定を行った。その結果、C57BL/6(H-2^b)マウスではI-A^bに拘束されるCD4^+T細胞エピトープがMPB 171-190および191-210に存在することを発見した。また、BALB/c(H-2^d)マウスではMPB 21-40にCD8^+T細胞のエピトープが同定された。このエピトープに関しては更に、詳細に検討する予定である。HLA-A^*0201 Tgマウス(マウスクラスIは発現していない)ではMPB 171-190にT細胞エピトープが存在することを発見した。とHLA-A*2402(日本人で最も頻度が高い)Tgマウスは現在作製中である。
|