研究課題/領域番号 |
13670827
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
新宅 治夫 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00206319)
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研究分担者 |
川村 智行 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (60271186)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | テトラヒドロビオプテリン / BH4 / 糖尿病性腎症 / 一酸化窒素 / NO / 一酸化窒素合成酵素 / 糖尿病 / 蛋白尿 |
研究概要 |
ストレプトゾトシン(STZ)投与糖尿病ラットを用いて糖尿病性腎症を作成し、テトラヒドロビオプテリン(BH4)投与による予防効果を検討した。STZ群では第9週でアルブミン尿を認め、第14週まで糖尿病性腎症が進行した。しかし、BH4(20mg/kg)を22週齢まで連日投与していた(STZ+BH4)群では腎症の進展は認めなかった。腎の内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の発現はSTZ群では減少していたが、(STZ+BH4)群では減少していなかった。これらの結果はBH4が1型の糖尿病性腎症の発症にかかわり、その進展を予防する効果があることを示唆するものと考えられた。次に、自然発症糖尿病(OLETF)ラットを用いて糖尿病性腎症を作成し、BH4投与による治療効果を検討した。OLETFR群では第13週で蛋白尿を認め、第61週まで糖尿病性腎症が進行した。しかし、BH4(20mg/kg)を61日まで連日投与していた(OLETFR+BH4)群では蛋白尿はOLETFR群に比べ有意に低下し腎症の進展が改善していた。また、BH4投与による治療効果を、eNOSの発現という観点に基づき抗E-NOS抗体を用いた組織蛍光抗体法で組織学的に検討した。OLETFR群の腎のeNOSの発現は減少していたが、(OLETFR+BH4)群では、腎のeNOSの発現は減少していなかった。 これらこれらの結果はBH4が1型、2型ともに糖尿病性腎症の発症にかかわり、その進展を予防する効果があることを示唆するものと考えられた。
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