研究課題/領域番号 |
13671357
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
肥田 仁一 近畿大学, 医学部, 講師 (20238306)
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研究分担者 |
犬房 春彦 (大房 春彦) 近畿大学, 農学部, 教授 (30223241)
所 忠男 近畿大学, 医学部, 講師 (30278676)
安富 正幸 ライフサイエンス研究所, 所長 (60028438)
塩崎 均 近畿大学, 医学部, 教授 (70144475)
奥野 清隆 (奧野 清隆) 近畿大学, 医学部, 教授 (30169239)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 直腸癌 / 低位前方切除術 / J型結腸嚢再建 / 排便困難 / 結腸嚢造影 / 長期排便機能 / 貯留能 / 排便スコアー / 経時的変化 / 低位前方切除 / 排便機能 |
研究概要 |
直腸癌手術の約80%は前方切除術による排便機能温存手術である。しかしストレート(S)再建を用いた前方切除術では吻合部が低位になるほど便貯留能が滅少し排便機能は不良となる。特に肛門縁より吻合部までの距離が4cm以下の超低位吻合では排便機能の改善が強く望まれる。そしてJ型結腸嚢(J)再建による便貯留嚢の作製で従来のS再建より便貯留能が増加し排便機能が改善されることはrandomized studyで確認されている。1.J再建の唯一の欠点に排便困難があり、この原因は大きな結腸嚢作製であることが示唆された。本研究ではprospectiveに10cm J再建と5cm J再建の術後3月、1年、2年の結腸嚢造影を比較して、大きな結腸嚢作製でみられる排便困難に術後1年までにおこる結腸嚢の過膨張と結腸嚢長軸の水平化が関与し、排便困難によるいきみのため術後2年に直腸瘤様突出が出現することを報告した。2.術後長期(2年以上)経過時のJ再建とS再建の比較は4報告と少ない。さらに術後長期経過例の4報告のうち2つは術後2〜5年でもJ再建による機能改善があるとし、残り2つは術後2〜3年でS再建の機能が改善してくることでJ再建と差がなくなるとし一致しないことが問題である。術後3年、5年でもJ再建の機能はS再建より良好で、特に肛門縁より吻合部までの距離が4cm以下の超低位前方切除で差が大きいことを報告した。3.J再建とS再建の機能の長期にわたる経時的変化を比較した報告はない。術後1年〜5年にわたりJ再建、S再建ともに機能は改善し貯留能も増加し、その機能改善はS再建でより大きいことを報告した。
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